これが最後の「EN-MUSUBI」PE'Z、16年の活動に終止符

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12月19日に東京・昭和女子大学 人見記念講堂でPE'Zのラストライブ「PE'Z EN-MUSUBI 2015 FINAL -おどらにゃそんそん!-」が開催された。

PE'Z「PE'Z EN-MUSUBI 2015 FINAL -おどらにゃそんそん!-」の様子。(Photo by Daishi Saito)

PE'Z「PE'Z EN-MUSUBI 2015 FINAL -おどらにゃそんそん!-」の様子。(Photo by Daishi Saito)

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Ohyama"B.M.W"Wataru(Tp)(Photo by Daishi Saito)

Ohyama"B.M.W"Wataru(Tp)(Photo by Daishi Saito)[拡大]

昨年12月に解散を発表し、2015年はカバーアルバム「Samurai Jazz only one ensemble COVER SELECTION」のリリースやライブツアー「EN-MUSUBI2014~血騒(ちそう)っていう位だからそれはもう~」「REALIVE TOUR 2015」などを行ったPE'Z。会場には数多くのファンが集まり、場内は開演前から熱気に包まれていた。

航(Dr)(Photo by Daishi Saito)

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ライブスタートを告げるVTRの上映を経て、メンバーが登場しライブをスタートさせる。序盤の「collective mode」ではヒイズミマサユ機(Key)とNirehara Masahiro(B)が激しいソロプレイを披露しオーディエンスをアジテート。その後も「AUCTION」「I WANT YOU ~ウォンチュー!~」などアップテンポなナンバーが続けて演奏された。

Kadota"JAW"Kousuke(Sax)(Photo by Daishi Saito)

Kadota"JAW"Kousuke(Sax)(Photo by Daishi Saito)[拡大]

「1・2・MAX」のあとにはバンドのオフショットを集めた映像が上映され、リラックスした様子で話し合ったり、カメラの前でコミカルなリアクションをとったりするメンバーの姿をファンはじっくりと鑑賞。オフショット映像の上映は本編中、計3回にわたり行われた。

Nirehara Masahiro(Wb)(Photo by Daishi Saito)

Nirehara Masahiro(Wb)(Photo by Daishi Saito)[拡大]

「3times half」からヒイズミがグランドピアノを使用し、バンドのサウンドはより重厚感あふれるものに。中盤では「ハリヨの夏」「フタツノ雲貝 ~Lumbis Lumbis~」「鬼の樹 ~巣立ち行く我が子へ~」といった落ち着いた雰囲気の楽曲が披露され、観客はリラックスした様子で楽曲を聴き入っていた。

ヒイズミマサユ機(Key)(Photo by Daishi Saito)

ヒイズミマサユ機(Key)(Photo by Daishi Saito)[拡大]

ライブ後半では再び激しい曲調のナンバーが続いていく。「come here」ではOhyama"B.M.W"Wataru(Tp)とKadota"JAW"Kousuke(Sax)による目まぐるしい掛け合いが行われる中、航(Dr)が激しいドラミングで畳み掛けた。さらに「SPIRIT」ではメンバー全員によるソロが盛り込まれ、客席を沸き立たせた。

PE'Z「PE'Z EN-MUSUBI 2015 FINAL -おどらにゃそんそん!-」の様子。(Photo by Daishi Saito)

PE'Z「PE'Z EN-MUSUBI 2015 FINAL -おどらにゃそんそん!-」の様子。(Photo by Daishi Saito)[拡大]

その後のMCでは、Ohyamaが「16年前、ジャズをお茶の間に広めたいという思いでPE'Zを作って、今日まで活動してきました」とこれまでを振り返る。彼は途中言葉を詰まらせつつ「じいさんになってもPE'Zを続けていきたいって言ってましたけど、それが軽口になってしまったことを申し訳なく思っています」「どこでもみんなが熱く支えてくれたからこそ活動を続けられました。今日は新たな始まりであり、最高の暁になることを祈っています。本当にありがとうございました!」と感謝を述べた。そしてメンバーは「Akatsuki」で本編を締めくくった。

アンコールのMCではほかのメンバーも参加し、航は「最後のライブを皆さんと無事迎えることができて幸せです! これからの音楽人生も力強く歩んでいきたいと思います」とコメント。またKadotaは「この1年間で確実に前進し、成長できたことを確信しました。メンバー1人ひとりの再スタートを見守ってもらえたらうれしいです」、Nireharaは「これからもPE'Zのことをときどき思い出してください。よろしく頼むよ! PE'Zはみんなの心の中で生き続けます!」と思い思いの言葉で感謝を述べた。

さらにダブルアンコールでヒイズミは「なかなかない経験をしてるなって実感してます! 今日の風景思い出すんだろうな……」と口にする。「PE'Zで見てきた景色は僕にとって大切なものであります。メンバーみんなの思いが重なったとき、また5人で皆さんの前に帰ってこれたらいいなと思います!」と再会を約束した。そしてメンバーは最後に、1stミニアルバム「pe'z」の1曲目に収められたナンバー「HEY! JORDU!」を演奏。ステージに桜吹雪が舞う中ファンに向かって何度も礼をし、1999年から現在までおよそ16年に及ぶ活動に終止符を打った。

なお今回の公演の音源を収めたライブCD「終演 EN-MUSUBI 2015 FINAL~おどらにゃそんそん!~」が2月24日にリリースされることが決定。現在「WA STORE」では本作の先行予約を受け付けている。

PE'Z「PE'Z EN-MUSUBI 2015 FINAL -おどらにゃそんそん!-」
2015年12月19日 昭和女子大学 人見記念講堂 セットリスト

01. collective mode
02. AUCTION
03. DRY!DRY!DRY!
04. I WANT YOU ~ウォンチュー!~
05. 1・2・MAX
06. 3times half
07. 燕返し ~我ココニ侍フ~
08. SAMBA DE 恋して
09. NEW LIFE ~生まれくる全ての人へ~
10. ハリヨの夏
11. フタツノ雲貝 ~Lumbis Lumbis~
12. 鬼の樹 ~巣立ち行く我が子へ~
13. 花咲クDON BLA GO!
14. DJポントレックス ~Rocket XXX
15. 夢ノエンアレ
16. 情熱の行方
17. ハナフブキ ~花魁道中罷り通る~
18. come here
19. さらば愛しきストレンジャー
20. Hale no sola sita ~LA YELLOW SAMBA~
21. SPIRIT
22. Akatsuki
<アンコール>
23. JumpUP!
24. THE LEGEND
<ダブルアンコール>
25. HEY! JORDU!

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嘉島唯 @yuuuuuiiiii

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