ななみ、ワンマンツアー東京公演で教会をホームに

ななみが11月27日に東京・キリスト品川教会 グローリア・チャペルにてワンマンツアー「ななみ 2015 tour “あなたが、生きますように。”」の東京公演を実施した。

定刻を迎え、バックバンドを従えて登場したななみは「ノイズ」からライブをスタートさせる。客席から自然と手拍子が沸き上がる中、彼女はパワフルなボーカルを教会内に響かせた。最初のMCでななみは「私のライブは、みんなのおうちのような存在で在りたい」と話した上で「おかえり！」と呼びかけ、オーディエンスを歓迎。「外で気にしなくてはいけないことを、ここでは忘れてください」とメッセージを送り、「孤独を埋める方法」をしっとりと歌い上げ、観客を魅了した。

ライブが中盤に差し掛かるとバンドメンバーがステージから掃け、ななみのソロステージに。彼女はアコースティックギターを手にして「ギターがずっと嫌いだったけど、ライブを繰り返すうちに相棒と呼べるようになってきた」と話し、ループマシンを使ってその場でオケを作りながら「巨人のおはなし」を披露した。また「恋桜」と「君という宝物」の2曲では、バックバンドでキーボードを担当している鶴谷崇をステージに招き、ピアノの音色とともに心地よい歌声を届けた。

「一緒に歌おう！」というななみの呼びかけに応えるように盛大なシンガロングが場内を包み込んだ「I'll wake up」、彼女が客席に乱入し観客と肩を組むなど破天荒なパフォーマンスで盛り上げた「出逢えたのはあの店で」など、ライブは後半になっても勢いを衰えることなく進行していく。MCに入り、ミニアルバム「Lovin' you あなたと繋がる6つの方法」について触れたななみは「人を好きになることは、美しくて、すばらしいこと」と作品に込めたメッセージを口頭でオーディエンスに伝え、ライブを再開。ミニアルバムより「Lovin' you」「僕らの糸」「花の色」の3曲を立て続けに歌い上げた。ライブ終盤、ななみは「すごく悲しい歌だったけど、今はこの曲がすごく温かい曲だなと思えるようになりました」というMCからメジャーデビューシングルの表題曲「愛が叫んでる」を歌唱し、本編の幕を閉じた。

盛大なアンコールに答えて再登場したななみは「愛をください」と「I live for love」の2曲をオーディエンスにプレゼント。最後に彼女は“オーディエンスを家から送り出す”という名目のもと「いってらっしゃい」と優しく声をかけ、この日のライブをフィナーレへと導いた。

なおライブ中にななみは、来春にミニアルバム「桜」をリリースすることを発表した。収録内容などの詳細は、彼女のオフィシャルサイトなどで後日告知される。