「僕ら世代にはたまらない」カジヒデキがチャップリン&ルグラン愛熱弁

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カジヒデキが、本日7月16日に東京・YEBISU GARDEN CINEMAで行われた映画「チャップリンからの贈りもの」公開直前イベントに登壇した。

チャップリンを意識して帽子を選んできたというカジヒデキ。

チャップリンを意識して帽子を選んできたというカジヒデキ。

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「チャップリンからの贈りもの」公開直前イベントに登壇したカジヒデキ。

「チャップリンからの贈りもの」公開直前イベントに登壇したカジヒデキ。[拡大]

7月18日より全国公開される「チャップリンからの贈りもの」は、2人の間抜けな男が喜劇王チャップリンの遺体を“誘拐”して身代金を要求しようとした実際の事件を、チャップリン遺族の全面協力のもと映画化した作品。今日のイベントでは、本作の公開を記念してチャップリンのサイレント映画「チャップリンの移民」「チャップリンの冒険」「チャップリンの霊泉」のデジタルリマスター版が上映された。

カジは冒頭のトークコーナーに登場。ひと足先に鑑賞した「チャップリンからの贈りもの」について「事件はもちろん悪いことなんですが、この映画自体は犯人の2人の友情や家族愛を扱ったもので。チャップリンが映画に込めてきたメッセージが投影されている気がしますね」とコメント。劇中に盛り込まれたチャップリン映画へのオマージュに注目したとのことで、「主人公が最初に刑務所から出てくるシチュエーションなんかは『モダン・タイムス』を思い出しました」と述べた。

カジヒデキと聞き手を務めたライターの小柳帝。

カジヒデキと聞き手を務めたライターの小柳帝。[拡大]

また「ロシュフォールの恋人たち」「シェルブールの雨傘」で知られるミシェル・ルグランが手がけた劇伴の話におよぶと、カジは「60年代の、僕の中でのルグラン全盛期の音楽を彷彿とさせるものがあって、本当に素晴らしかったです!」と褒め称える。「僕らの時代はルグランはマストみたいな感じがあって、映画音楽はもちろん『Legrand Jazz』みたいなアルバムも好きで。特にルグラン本人も出演している『5時から7時までのクレオ』という映画のルグランの弾け方が大好きです」とルグランへの愛を熱弁。さらに「『チャップリンからの贈りもの』では劇中のテレビCMで、さりげなく『ロシュフォールの恋人たち』の双子姉妹の歌が流れるんですよね。あと、ソフィア・ローレンの『Zoo Be Zoo Be Zoo』。ああいうサービスには思わずうれしくなりますし、僕ら世代にはたまらないはず!」と興奮気味に語る。

またチャップリンの過去作に話題がおよぶと、カジは「最近『モダン・タイムス』や『キッド』を観返したんですけど、特に『モダン・タイムス』は反骨精神があってパンク的だなって。チャップリンはロンドン出身ですし、ロンドン=パンクみたいな意味で、旧作を新しい見方をする機会にもなりましたね」と語る。そしてイベントの最後には「チャップリンからの贈りもの」に話を戻し、「最後はさわやかな気持ちになって絶対に涙するような、あったかい映画です。フランス映画だけにエスプリが効いていて洒落心もあるんです」と観客に語りかけた。

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読者の反応

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you☆ @SACLAtoSAKURA

カジくん!時々見かけては、懐かしむ気持ちになる。この映画、実話で遺族の協力で実現した映画なんだね!気になる。シェルブールの雨傘久々に観たくなった。 「僕ら世代にはたまらない」カジヒデキがチャップリン&ルグラン愛熱弁 - 音楽ナタリー http://t.co/eRirrltGL6

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