「Shiggy Jr.好きな人しかいない」「みんな味方！」うれし涙の初ワンマン

Shiggy Jr.が7月1日に東京・渋谷CLUB QUATTROにて初のワンマンライブ「“ワンマン”スかこれ。vol.1」を開催した。

キャリア初のワンマン公演となったこの日のチケットは即完売。超満員のフロアにインディーズ2ndミニアルバム「LISTEN TO THE MUSIC」収録の「LISTEN TO THE MUSIC」のトラックが鳴ると期待に満ちた大歓声が上がり、その音にノリながら池田智子（Vo）、原田茂幸（G, Cho）、森夏彦（B）、諸石和馬（Dr）という4人のメンバーとサポートの植木晴彦（Key）が登場した。彼らは「LISTEN TO THE MUSIC」「summer time」から勢いよくライブを始め、アッパーなサウンドに誘われて場内は早くも一体感に包まれる。

2曲を終えて最初のMCに入ると、池田が「ワンマンってすごいねー！」と口を開き、森も「みんな味方！ みんな味方！」と興奮気味。バンド結成から2年半でようやく初ワンマンを行えたことに感慨深げな表情を浮かべる池田は、「1曲目から前の人たちが泣いてるから私も泣きそうになりましたけど、本当に幸せです！ ありがとうございます！」とお礼を述べた。

次にモリシー（G / Awesome City Club）やホーン隊4名も含めて「サンキュー」「おさんぽ」「baby I love you」と心地よいミドルテンポのナンバーが続く。ここでは池田と原田が息の合ったハーモニーでも魅せた。また中盤にはメンバー4人のみのアコースティックコーナーを設け、原田がアコースティックギター、森がウッドベース、諸石がカホン、池田がボーカルに加え小さな鉄琴を担当。バンド結成初期からある「やくそく」と「ばいばい」をしっとりと届けた。

その後、緩急つけた構成とエフェクティブな音像の「(awa)」でバンドのエッジィな側面を発揮。続いて池田が一旦はけるとバンドセッションになだれ込み、ロック色の強い激しい演奏に男性メンバーが「ポップバンドの動きじゃないよね（笑）」と笑い合う一幕もあった。

後半では、グッズのタオルを振り回しながらの「oh yeah!!」、メンバーたちが小気味いいステップを踏む「dance floor」、さらに「メジャーデビューさせてくれてありがとうの気持ちを込めて、この曲をやります」という池田の前振りから、6月24日に発売されたメジャーデビューシングル曲「サマータイムラブ」を披露。本編ラストはバンドの代表曲「Saturday night to Sunday morning」で、この曲の恒例となっているサビのコール＆レスポンスでは「今日はShiggy Jr.を好きな人しかいないから、今までで一番大きい『Sunday morning』が聞けますよね!?」とメンバーが煽り、レスポンスの声は会場いっぱいに響き渡った。

アンコールで再登場した4人は、秋に初の全国ワンマンツアーを開催することと2ndシングル（タイトル未定）をリリースすることを発表。ファイナル東京公演の会場が赤坂BLITZだと告げるとファンの歓喜の声がこだました。そして池田は「ライブの終わりのとき恒例のちょっといい話なんですけど……」と告げると、「バンドの夢が1つひとつ叶っていくことに、皆さんが本当に自分のことのように喜んでくれてうれしいです。私たちは音楽で恩返ししていくことしかできないんですけど、一生懸命向き合っていきますので。どんなに会場が大きくなってもこの近い距離感でいたいです」と、うれし涙を拭いながらShiggy Jr.の姿勢を主張した。

彼らはシングル「サマータイムラブ」のカップリング曲「keep on raining」をこの日のフルメンバーで演奏。観客の温かい拍手を浴びながら「これからもみんなをもっとハッピーに、もっとワクワクさせられるためにがんばっていきますので、Shiggy Jr.のことをよろしくお願いします！ 今日は本当にどうもありがとう！」と叫び、記念すべき初ワンマンを満面の笑みで締めくくった。

Shiggy Jr.「“ワンマン”スかこれ。vol.1」
2015年7月1日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. LISTEN TO THE MUSIC
02. summer time
03. サンキュー
04. おさんぽ
05. baby I love you
06. day trip
07. やくそく
08. ばいばい
09. (awa)
10. oyasumi
11. oh yeah!!
12. dance floor
13. サマータイムラブ
14. Saturday night to Sunday morning
＜アンコール＞
15. keep on raining