「この街で育ってよかった」NUBO、初の横浜ワンマンで笑顔炸裂

NUBOが、バンドにとって初の地元・横浜でのワンマンライブ「YOKOHAMA TURKEY DAY!! -ONE MAN LIVE!!-」を6月27日に神奈川・F.A.D YOKOHAMAにて開催した。

ライブはK-zoo（B）、Wakai（G）、サブ（Dr）によるセッションからスタート。3人は息の合った精緻なプレイで観客の興奮を煽る。そこへtommy（Vo）、一成（Vo）が登場。ハイテンションな2人を迎えたバンドは、横浜への思いをつづった「Yokohama blues gawa」を1曲目にドロップし、一気に場内をヒートアップさせた。

1曲を歌い終えるとtommyは「この街で育ってよかった！」と横浜への思いをさっそく炸裂させる。そして休む間もなく、バンドはアップチューンを連投。ダンスナンバー「If there is no mirror ball」や一成がホイッスルで彩りを加えた「Weekend lovers」などバラエティ豊かな楽曲を次々と畳み掛け、一気に前半を駆け抜けた。

tommyによる熱いMCのあとにプレイされたのは「アンブレラ」。tommyと一成は傘を差す仕草をしながら、切なげな表情でミディアムナンバーをしっとりと届けた。一転、サブによるひときわ力強いドラミングに乗せた「allegory」ではファンのシンガロングが発生。間奏ではWakaiがエモーショナルなギターフレーズを聴かせ、曲の終わりにはK-zooが天を仰ぎ、祈るかのように手を合わせる一幕もあった。

後半にはtommyのMCもそれまでより一層熱を帯びる。彼は「俺はあなたたちといる時間があればがんばれるわ。だからもう絶対止まらないし、しゃがまない」と宣言し、加えて「続けてることがすべてじゃないけど、続けてることで誰かが帰ってきたくなったら、帰れる場所くらいは用意しておくつもり」と語りかけるように言葉を送った。そして気合いを入れ直すと、ライブはラストスパートへ。5人は「Can't give up」「ナイモノバカリ」と一層メッセージ性の強い楽曲を届けていく。本編最後には「Circle」をドロップ。フロアには大きなサークルができあがり、ファンは笑顔で互いに肩を組んだり、手を挙げたりしながらライブを堪能した。

アンコールで再びステージに登場したtommyは、この日横浜でワンマンライブを実施した理由を「これからずっとやっていきますっていう挨拶をしたかった」と説明。さらに今秋にニューシングル（タイトル未定）をリリースし、ツアーを行うことを発表した。そしてバンドはさらに3曲をプレイ。汗だくになった5人は達成感に満ちた表情でステージをあとにしていく。最後にtommyが「横浜が誇りです！ これからもよろしく」と言葉を残し、熱気に包まれたワンマンライブを笑顔で締めくくった。