たこやきレインボー3戦全勝!「61分レインボー勝負」涙の完遂

11

275

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 172 306
  • 0 シェア

たこやきレインボーが昨日6月28日に大阪・BIGCATにてワンマンライブ「つかたこレインボーロード presents たこやきレインボー 61分レインボー勝負!」を開催した。

たこやきレインボー(撮影:牧野孝彦)

たこやきレインボー(撮影:牧野孝彦)

大きなサイズで見る(全28件)

この日は、1日で3公演が実施された。彼女たちにとって1日3回のライブは初めての挑戦。さらに1公演61分間のうちに、その場で決めたセットリスト全8曲を披露し終えなければならないというルール付きで、3回の公演は「1回戦」「2回戦」「3回戦」と銘打たれた。会場には彼女たちの挑戦を応援しようと、多くのたこ虹家族(ファンの総称)が詰めかけた。

1回戦

たこやきレインボー(撮影:牧野孝彦)

たこやきレインボー(撮影:牧野孝彦)[拡大]

13:00ぴったりに幕が開いた1回戦のステージは「オーバー・ザ・たこやきレインボー」でスタートした。堀くるみは「ついに来ました、61分レインボー勝負!」と観客に笑顔を投げかけると、セットリストは1公演ずつくじ引きで決めること、披露楽曲はライブスタートから61分の制限時間以内にすべて歌い終えないといけないことを説明する。自分たちで手作りしたスコアボードをステージ手前に引き寄せると、5人は1人ずつ順番にくじを引いていった。3曲目に清井咲希と堀のユニット曲「15のメランコリー」が選ばれるとフロアからはどよめきが起きる。また春名真依が5曲目にひさびさの披露となる「あきんどチャチャチャ」を引き当てると、彼女は「歌うのむっちゃひさしぶりや! ゴッドハンド!」と胸を張ってみせた。セットリストが出そろうと、5人はスコアボードを眺め「盛り上がる感じやなあ」と感想を口にしながら“作戦会議”へ突入。この作戦会議は、パフォーマンス中1回しか取ることのできない水分補給タイムをどこに入れるか決めるもの。悩みに悩んだメンバーは、彩木咲良の「4曲目までは盛り上がる感じで、そのあとの曲は“なにわ感”がある曲だよね」という言葉を決定打に、4曲目と5曲目の間にタイムを取ることを決めた。

根岸可蓮(撮影:牧野孝彦)

根岸可蓮(撮影:牧野孝彦)[拡大]

準備が整うと、5人は「たこ虹物語~オーバー・ザ・関ヶ原~」を皮切りに“勝負”をスタートさせた。表情豊かに演じながら歌い踊るこの曲では、根岸可蓮が勢いのあるロングトーンを響かせる。「15のメランコリー」では清井と堀が息の合ったハーモニーを披露し、シンメトリーな振付のダンスでファンを魅了した。また「あきんどチャチャチャ」ではしっかりとそろばんを持参したファンの姿も見られ、メンバーのそろばんパフォーマンスに合わせて珠の音をシャカシャカと鳴らしていた。

5人がステージ上を円を描くように駆け回った「絶唱!なにわで生まれた少女たち」、ファンの大きなコールが響いた「なにわのはにわ」を終えメンバーがスコアボードの時計を見ると、分針は59分を指していた。1回戦の挑戦は成功したが、彩木は貪欲に「アカペラで何か歌おう!」と呼びかける。5人は「叫べ! ガウガール」を大サビから披露し、歌い終えるとその瞬間に制限時間終了のゴングが鳴った。メンバーは飛び跳ねて喜びをあらわにし、挑戦成功のご褒美として歌うことができる「六甲たこおろし」を笑顔で届けて1回戦を終えた。

2回戦

彩木咲良(撮影:牧野孝彦)

彩木咲良(撮影:牧野孝彦)[拡大]

2回戦は「たこ虹物語~オーバー・ザ・関ヶ原~」で幕開け。堀は「1回戦は『六甲たこおろし』を歌えたので、2回戦目も歌いましょうー!」と気合いを入れ、5人はさっそくくじ引きを行う。清井は、抽選ボックスの中には抽選用紙が各曲2枚ずつ入っていることと、1度引いた紙はボックスの中に戻されないことをファンに説明した。2曲目を春名が引くと、ハイテンションなダンスが特長の最新曲「元気売りの少女~浪花名歌五十選~」が選ばれる。これに堀が「次に誰かのソロとか来たらしんどいな、『まいっちんぐ』とか」とつぶやくと、その言葉通り3曲目が春名のソロ曲「まいっちんぐ☆まいまいマジック」に決まり、観客は大きく沸く。さらに、4曲目を引いた彩木が「元気売りの少女~浪花名歌五十選~」を当ててしまい、会場はメンバーとファンの驚きの叫びに包まれた。「ふおー!!」と声を上げた春名は「あかんわ、これ! まいのソロが『元気売り』に挟まれたらどうしようと思っててん!!」とパニック状態に。堀は「咲良、なに引いてくれとん!(笑)」と彩木にツッコミを入れ、清井は「まい、がんばって!」と声をかける。しかしその後も「レインボーレボリューション」「踊れ!青春カルナバル」と、パワフルなダンスナンバーを次々と引き当ててしまう彼女たち。2回戦の披露楽曲は攻撃的なラインナップに決まり、タイムのタイミングに頭を抱えた5人は、春名の負担を少しでも少なくできるようにと4曲目のあとに水分補給を行うことを決めて挑戦に臨んだ。

春名真依(撮影:牧野孝彦)

春名真依(撮影:牧野孝彦)[拡大]

準備が整うと、5人は「元気売りの少女~浪花名歌五十選~」をキレのある動きで歌い踊る。「まいっちんぐ☆まいまいマジック」では、舞台のセンターに立った春名がキュートな動きでステージを左右に行き来しながら甘い歌声を届けた。この曲から間髪入れずになだれ込んだ2度目の「元気売りの少女~浪花名歌五十選~」ではファンのコールにも一層熱が入り、ステージ上の5人の動きもさらにパワフルなものになっていく。3曲を終えタイムを取ったメンバーの額にはすでに大量の汗が滲み、根岸は「まいがんばったな、お疲れ!」と春名に声をかける。しかし残り時間が少ないことがわかると5人はすぐにステージを再開させた。ロックチューンの「レインボーレボリューション」では彩木が情熱的なシャウトを披露し、「踊れ!青春カルナバル」では春名が「もっともっとー!!」とオーディエンスをさらに煽ってフロアの熱をぐんぐんと引き上げていく。2回戦唯一の穏やかなナンバー「みんなのうた」を歌い終えると残り時間はあとわずか。急いで「なにわのはにわ」を歌い始めた5人だったが、曲の途中で「残り時間1分」を表すスコアボードのパトランプが点滅し、曲を終えるまであと少しというところで制限時間終了を告げるゴングが鳴ってしまった。オケが止まったあとも楽曲を歌い切った5人だったが、ご褒美の「六甲たこおろし」のオケは流されないことに。それでも曲を歌いたい5人は「六甲たこおろし」の一部分をアカペラで披露した。堀は「曲は途中で終わっちゃったけど、みんな『なにわのはにわ』をあきらめずに歌えたよね。だから成功ってことでいいんじゃないですかね……?」とファンに問いかける。観客は「セーフ、セーフ!」と温かな歓声で彼女たちを讃えていた。

3回戦

清井咲希(撮影:牧野孝彦)

清井咲希(撮影:牧野孝彦)[拡大]

真っ暗なステージ上に5人が現れ、円陣のかけ声が響くと3回戦がスタート。彼女たちは1曲目に「365Go!」を届けた。堀は「3回戦はバシッと決めたいな!」と意気込む。春名は「2回戦はここで時間取ったよ!」と反省を口にして5人は急ぎ足でセットリストのくじ引きを行う。5曲目にはこの日初披露の「ちゃんと走れ!!!!!!」が選ばれ、清井は「ライブの締め曲が真ん中に来てるのが面白いな!」と分析した。続く6、7曲目にもこれまでのセットリストに組み込まれていない「叫べ!ガウガール」「道子とクラリス~感動の再会編~」が選ばれ、5人は一様に「いいよ、いいよ!」と声を弾ませる。そして彩木が引いたラストナンバーは「オーバー・ザ・たこやきレインボー」に。メンバーは「いいやん、終わりにふさわしい!」と3回戦の楽曲の流れに満足しながら「絶唱!なにわで生まれた少女たち」で勝負の口火を切った。

たこやきレインボー(撮影:牧野孝彦)

たこやきレインボー(撮影:牧野孝彦)[拡大]

5人が体を弾ませてパワフルに踊った「めっちゃFUNK」を経て、「ちゃんと走れ!!!!!!」ではメンバーがそれぞれのカラーのペンライトを手にフロアに笑顔を投げかける。「叫べ!ガウガール」では根岸が力強い雄叫びを上げ、5人はめまぐるしくフォーメーションを変えるダンスでファンを圧倒した。水分補給タイムのあとに披露された根岸と彩木によるミュージカルナンバー「道子とクラリス~感動の再会編~」では、2人がそれぞれに表現力豊かな演技を見せながら伸びやかに歌声を響かせる。そうして2人が熱演を終えると、試合開始から57分が経過していた。

5人は急いで位置に付き、最後の楽曲「オーバー・ザ・たこやきレインボー」をスタートさせる。メンバーもファンも力を出し切るように声を振り絞り、会場には大きな一体感が生まれた。大サビに突入すると、ついに1分前のパトランプが点灯。点灯を知らせるファンのジェスチャーを見ながら、5人はラストスパートを駆け抜け、終了のゴングと同時にパフォーマンスを終えた。

堀くるみ(撮影:牧野孝彦)

堀くるみ(撮影:牧野孝彦)[拡大]

このタイミングに5人は目を丸くして「やったー!」と飛び跳ねながら抱き合う。春名は「たこやきレインボーの奇跡が起きたよ!!」と笑顔を弾けさせた。最終戦で華麗な勝利を決めた5人は、1人ずつこの日を振り返っていく。初めにマイクを握った春名は「始まる前は自分たちの体力も歌もダンスにも不安があったけど、こうして終わることができたのはやっぱり虹家族のパワーだなって思いました!」とコメント。続く根岸は「最後まで全力で踊り切れて、すっごく楽しかったです!」と充実感を漂わせた。清井は「自分たちの体力もそうだけど、それ以上に虹家族を楽しませられるかが不安で……」と話し出すと、瞳にみるみる涙が潤んでいく。彼女は声を震わせながら「この3回勝負が成功したのは、一緒に練習してきた5人のメンバーとスタッフの皆さんと、全然できひんたこ虹を応援してくれる虹家族さんがいてくれてたからだと思う。メンバー、スタッフさん、虹家族と一緒なら、なんでもできると思う」と思いを語った。彩木は「みんなが笑顔でいてくれてたから、絶対に成功できるって思いました。2回戦でもみんなが『セーフ!』って言ってくれたからウルッときちゃった。BIGCATにたこ虹の爪痕を残せたと思います!」と感謝を叫ぶ。最後に堀は泣きながら「次、また新しい目標が出てくると思うんです。でもホンマに咲希の言った通りで、皆さんと一緒だったらなんでもできそう。今日も、皆さんがコールとかをがんばってやってくれるから、後悔なく終わることができました! 私たちはまだド底辺なんですけど、皆さんをもっともっと元気にさせたい。皆さんがヘコんでるときに、明るくできるような存在になりたいと思います!」と約束した。最後に彩木は「と、いうことで3回戦も成功ー!」と絶叫。5人は満面の笑みを見せながら勝利の「六甲たこおろし」をオーディエンスと歌い踊り、熱い戦いに幕を下ろした。

この記事の画像(全28件)

つかたこレインボーロード presents たこやきレインボー 61分レインボー勝負!
2015年6月28日 BIGCAT セットリスト

1回戦

01. オーバー・ザ・たこやきレインボー
02. たこ虹物語~オーバー・ザ・関ヶ原~
03. 15のメランコリー
04. ジュージューシー!!
<タイム>
05. あきんどチャチャチャ
06. めっちゃFUNK
07. 絶唱!なにわで生まれた少女たち
08. なにわのはにわ
09. 六甲たこおろし

2回戦

01. たこ虹物語~オーバー・ザ・関ヶ原~
02. 元気売りの少女~浪花名歌五十選~
03. まいっちんぐ☆まいまいマジック
04. 元気売りの少女~浪花名歌五十選~
<タイム>
05. レインボーレボリューション
06. 踊れ!青春カルナバル
07. みんなのうた
08. なにわのはにわ

3回戦

01. 365Go!
02. 絶唱!なにわで生まれた少女たち
03. みんなのうた
04. めっちゃFUNK
05. ちゃんと走れ!!!!!!
06. 叫べ!ガウガール
<タイム>
07. 道子とクラリス~感動の再会編~
08. オーバー・ザ・たこやきレインボー
09. 六甲たこおろし

全文を表示

読者の反応

Tehu @tehutehuapple

(行きたかった)/ たこやきレインボー3戦全勝!「61分レインボー勝負」涙の完遂 - 音楽ナタリー http://t.co/ZoYr9DZONf

コメントを読む(11件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 たこやきレインボー の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。