RAD野田洋次郎＆松永大司監督、仙台で「この映画が救いになってくれれば」

昨日6月13日、映画「トイレのピエタ」の舞台挨拶が東北唯一の上映館である宮城・MOVIX仙台で行われ、主演の野田洋次郎（RADWIMPS）と松永大司監督が登壇した。

この日は、東京を皮切りに全国8カ所で行われてきた舞台挨拶の締めくくり。2人は2年前の出会いを振り返りつつ映画にかける思いを熱くトークした。松永監督は「10年以上前にこのアイデアに出会って具体的に走り出したのが2011年の4月です。僕にとって2011年の出来事（東日本大震災）はとても大きくて、直接的には『トイレのピエタ』と震災は関係ないんですが、あの出来事があってこの映画を作りたいと強く願いました。そしてあの出来事があって、杉咲花演じるヒロイン真衣の役が生まれました。それがこういう形でこういう場所（仙台）で皆さんに見ていただけるのはとても感慨深いです」と、仙台の人々の前で話す。

また、野田は「この映画は優しい映画ではなくて、もしかしたら届かない人がいるかもしれません。100人が観て100人に届く映画ではありません。だけど俺はそういう映画があってもいいと思っています。優しいことばっかりじゃないこの世界で、こんなにのたうち回って生きている人は俺だけじゃないんだって、まだどこかにいるんだって思えると。それだけで救いになるし、この映画があなたにとってそういう映画になってくれればいいなって思っています。もしこの映画を気に入ってもらえたら皆さんの大事な人にも届けて欲しいです」と独自の視点で作品への思いを語った。