スペアザ、→PJ←、fcpら熱演続いた新木場COASTインスト縛りの1日

4月26日に東京・新木場STUDIO COASTでインストゥルメンタルバンド13組が出演するライブイベント「Sing Your Song! 2015」が開催された。

ヴィレッジヴァンガード主催のこのイベントには、SPECIAL OTHERS、→Pia-no-jaC←、Nabowa、DEPAPEPE、mudy on the 昨晩、fox capture plan、Schroeder-Headz、toconoma、LOOP POOL、THE BARKINS、おひつじ座流星群、MountHill's Orchestra、KING COLUMBIAが出演。メインステージ、セカンドステージ、オープンエリアという3つのステージで代わる代わるパフォーマンスが行われ、場内はイベントのコンセプト通り“ジャンル不問のインストフェス”と化した。

セカンドステージの1番手を飾ったのはfox capture plan。その前にオープンエリアでイベント全体の封切りを行ったLOOP POOLが観客の温度を上げていたこともあり、冒頭からメンバーもオーディエンスもエンジン全開でステージを作っていく。一方メインステージでは順番に、DEPAPEPE、toconoma、Nabowa、mudy on the 昨晩と、インストと言ってもカラーの異なるバンドがそれぞれの手法でフロアを盛り上げる。

→Pia-no-jaC←は、普段のライブで見せるエンタテインメント性に富んだパフォーマンスを封印し、45分の間MCを挟まずに主にジャムセッションで構築するという初めての試みに。自己紹介もなく「台風」「ジムノペディ 第1番」「METROPOLIS」「Jack」の4曲を繰り広げ、そのストイックなステージにインストファンから拍手喝采が送られた。

セカンドステージのラストに登場したSchroeder-Headzは、ドラマーに鈴木貴雄（UNISON SQUARE GARDEN）を迎えた編成。「Linus and Lucy」「Tokyo Tribal Sacrifice」「Sleepin' Bird」「absence of absolutes」といった多彩なセットリストで普段以上にアグレッシヴなステージを展開した。

そしてイベントをトリを務めたのはSPECIAL OTHERS。彼らは盤石の安定感を放ちながら「neon」「STAR」「BEN」「PB」などの代表的なナンバーを繰り出し、VJによる映像演出も取り入れてバンドによる世界観を増幅させた。アンコールは恒例の「AIMS」で多幸感に満ちた場内を生み出し、バラエティ豊かな音であふれた1日を締めくくった。