coldrain企画東京編でFACT、ブルエン、NOISEMAKERと熾烈競演

coldrain主催のライブイベント「Blare Down Barriers 2015」の東京・新木場STUDIO COAST公演が4月24日に開催された。

一番手を飾ったNOISEMAKERは、1曲目「THE NEW ERA」からAG（Vo）が破壊力抜群のシャウトを響かせるなどアクセル全開のパフォーマンスを展開。「Oblivion」「Her Diamond」という3月発表の最新ミニアルバム「NEO」の収録曲を含むセットリストで場内の熱気を引き上げた。MCで「みんなのピュアなロックを大好きな心がバンバンこっちに伝わってきてます、ありがとう」と語ったAG。彼はその後「叫びたきゃ叫べ！ 腹から声出せ！」と煽り、「SOMEBODY WANTS DAYS YOU CLOSE」で場内に盛大なシンガロングを沸き起こす。そしてラストに「PLATINUM SHOES」を届けてBLUE ENCOUNTへバトンを渡した。

BLUE ENCOUNTは田邊駿一（Vo, G）の「始めるよ！」という掛け声を合図に「JUST AWAKE」でライブをスタートさせる。その後彼らは新曲「DAY × DAY」や、「NEVER ENDING STORY」「HALO」などで耳をつんざくような爆音を響かせた。MCで「coldrainが大好きです！」とマイクを使わずに叫ぶなど、主催バンドへの愛を伝えていた田邊は、BLUE ENCOUNTとcoldrainの初競演の場となった昨年の「PUNKSPRING 2014」でのエピソードを回想。彼はその頃、スランプに陥っていたがイベントに出演していたcoldrainのライブを観て吹っ切れたことを話し、「それから死ぬ気でめちゃくちゃ楽しんでライブをやって、1年後の今日、なんの曇りもなくこうやって立ってます。ほんとcoldrainありがとうございます！」と感謝を伝えた。そしてこれからの飛躍を誓い、ラストに全身全霊で「もっと光を」を届けてステージをあとにした。

続くFACTのステージには開演前からファンが多数詰め寄り、異様な熱気が会場を包み込む。真っ赤な照明がステージ全体を怪しく照らす中、バンドはオープニングナンバーとして3月リリースの最新アルバム「KTHEAT」から「loop」をドロップ。Hiro（Vo）の「サークルピット作ろうぜ！」という煽りから、「worm」「disclosure」「the way down」といったヘビーなナンバーを連発した。さらにブラストビートを盛り込んだEiji（Dr, Vo）の高速ドラムプレイに、メンバー一丸となってのシャウトが重なる「wait」や、人気曲「slip of the lip」で観客を大いに沸かせた。そして彼らは、フロアからステージに向かってくる多数のクラウドサーファーに負けじと客席に飛び込んでいくなど熱いパフォーマンスを見せつけつつ、最後の「FOSS」まで駆け抜けた。

トリを飾ったのはイベント主催者のcoldrain。場内が暗転すると観客が吸い込まれるようにステージのほうへ向かっていき、バンドは「The Revelation」でライブの口火を切った。Masato（Vo）は「戦えよ新木場！ 最後まで生き残れ！」と観客に活を入れ、「No Escape」ではステージに倒れこみながら全力でシャウト。続けてバンドは「Time Bomb」を投下し、観客とともにジャンプをしたり、シンガロングをしたりして一体感を生み出した。MasatoはさらにMCでケガに対する注意を促しつつ、「Evolve」では「もっとかかってこいよ！」と煽動。バンドはアグレッシブな姿勢を崩すことなく、続けて「Six Feet Under」「Die Tomorrow」を畳みかけた。

その後、彼らは壮大な雰囲気のミドルチューン「The War Is On」で大合唱を沸き起こし、「To Be Alive」ではウォールオブデスを生み出すなど激しいライブを繰り広げていく。そしてクラウドサーファーの波がステージに押し寄せる中、「24-7」でフィニッシュ。アンコールで再びステージに登場したメンバーは、海外で活動できている理由は日本のファンがいるからであるというメッセージを観客に伝え、「誇りに思ってください。胸を張って日本人として生きてください」と話した。最後に彼らは「Aware And Awake」「Final Destination」で激情がほとばしるバンドサウンドを届け、ライブを締めくくった。なおcoldrainは本日4月27日に愛知・DIAMOND HALLで、[Alexandros]、ACIDMAN、Crystal Lakeを迎えて自主企画を開催する。