NICO Touches the Walls×[Alexandros]、新木場で熾烈な“初”対決

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NICO Touches the Wallsが主催する対バンツアー「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト'15」の最終公演が、3月5日に東京・新木場STUDIO COASTにて行われた。

NICO Touches the Walls「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト'15」東京・新木場STUDIO COAST公演のアンコールセッションの様子。(Photo by Hajime Kamiiisaka)

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名古屋公演ではストレイテナー、大阪公演ではUNISON SQUARE GARDENと競演したNICO Touches the Walls。東京公演では[Alexandros]との“初”対バンを行い、約2時間半にわたって満員のオーディエンスを魅了した。

[Alexandros](Photo by Hajime Kamiiisaka)

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先陣を切った[Alexandros]は、オープニングナンバーとして「Rise」をプレイしオーディエンスを高揚させる。川上洋平(Vo, G)はハンドマイクで伸びやかな歌声を響かせ、曲の合間にマイクをフロアに向けてシンガロングを誘っていった。「We are [Alexandros]! 楽しみたいですか? 暴れたいですか? 踊りたいですか? 最高の夜にしようぜ!」という川上の言葉を経て、4人は庄村聡泰(Dr)の硬質なドラムから幕を開ける「city」、白井眞輝(G)の弾くコミカルな旋律が印象的なパーティチューン「Dracula La」とアッパーなロックチューンを連投した。

川上洋平(Vo, G / [Alexandros])(Photo by Hajime Kamiiisaka)

川上洋平(Vo, G / [Alexandros])(Photo by Hajime Kamiiisaka)[拡大]

川上が「今日は仲良く、じゃなく、NICO Touches the Wallsをぶっ潰しに来たんで(笑)」と宣言すると、フロアのオーディエンスは興奮気味の歓声を上げる。さらに彼は「[Alexandros]はレコーディング真っ最中で、あとちょっとなんです。今すぐにでも披露したいんですけど」とニヤリと笑い、エッジィなギターが炸裂する新曲を軽くプレイ。「こんな気の狂った曲がバンバンできてまして」と新作への期待を煽った。そして流麗なグルーヴを紡ぎ出す「Adventure」で一息ついたあと、再び川上が口を開き「いい空気を作ってNICO Touches the Wallsに渡そうと思ってましたが、俺らはそんないい子ちゃんじゃありません。[Alexandros]の空気を作って渡してやりたいと思います!」と言い放つ。これを機に、新曲「ワタリドリ」や「starrrrrrr」「Kick&Spin」を続けざまにプレイ。フロアの熱気をピークまで引き上げた4人は、「愛してるぜ新木場!」という言葉をもって颯爽と退場していった。

NICO Touches the Walls(Photo by Hajime Kamiiisaka)

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対するNICO Touches the Wallsは、対馬祥太郎(Dr)の周りに集まり気合いを入れてから本番へ。「楽しんでるか、新木場? お祭り騒ぎだ!」という光村龍哉(Vo, G)の宣言から、古村大介(G)と坂倉心悟(B)が対馬とともにトリプルドラムを披露するアコースティックバージョンの「手をたたけ」が始まる。間奏では先月行われたBillboard Liveでも披露された光村を交えた“クアトロドラム”によるセッションも行われ、そのままなだれ込むように始まったアコースティック編成による「THE BUNGY」でフロアの熱を上昇させていく。

光村龍哉(Vo, G / NICO Touches the Walls)(Photo by Hajime Kamiiisaka)

光村龍哉(Vo, G / NICO Touches the Walls)(Photo by Hajime Kamiiisaka)[拡大]

光村は「去年やったら想像以上に楽しくてまたやっちゃいました」と「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト」第2回開催に至った理由を語り、バンドにとってターニングポイントになるような刺激に満ちたイベントであったことを明かす。さらに改名後の[Alexandros]とは初対バンであることを言及し、「彼らとは公私ともに大親友と呼べる仲でいちゃいちゃしてます」と仲の良さをアピールする。しかし、ライブでは負けられないと気合いを入れ直し演奏を再開。「Mr.ECHO」では柔らかいアンサンブルを紡ぎ出し、「夢1号」では浮遊感のあるサウンドでオーディエンスを酔わせる。「Diver」ではどっしりとしたバンドサウンドを響かせ、バンドの貫禄を見せつけた。さらに観客の盛り上がりに光村が顔をほころばせた「ニワカ雨ニモ負ケズ」、4人が激しく豪快なアンサンブルを奏でた「そのTAXI,160km/h」と続いた。

なお終盤のMCでは、光村が唐突に3月1日に30歳の誕生日を迎えた古村を祝福。観客を巻き込んで「Happy Birthday to You」を大合唱する微笑ましい一幕があったほか、改めてライバルであり親友である[Alexandros]について言及する。音楽性は違えど「音楽を通して物事をひっくり返していきたい」という姿勢が共通していることを述べ、「今後も刺激を与え合う同士でありたい」「切磋琢磨できる仲間がいることはいいことで……一生どうぞよろしく!」と叫んだ。さらに「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト」の今後についても「きっとまたやるんじゃないかなと思います」と明言しオーディエンスを歓喜させていた。

NICO Touches the Walls「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト'15」東京・新木場STUDIO COAST公演のアンコールセッションの様子。(Photo by Hajime Kamiiisaka)

NICO Touches the Walls「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト'15」東京・新木場STUDIO COAST公演のアンコールセッションの様子。(Photo by Hajime Kamiiisaka)[拡大]

「天地ガエシ」で大団円を迎えた本編だったが、アンコールで実施された2バンドによるセッションで和やかな空気は一変。計8人がステージに勢ぞろいし、光村が「祭りはまだ終わりませんよ!」叫び、川上が「気持ちいいことしたいですか? じゃあやっちゃおう」と口にしたことを機にThe Beatles「Helter Skelter」とLed Zeppelin「Whole Lotta Love」のマッシュアップカバーがスタートした。光村と川上による挑発的な掛け合いに、坂倉と磯部寛之(B, Cho)が作り出す激しいグルーヴ、対馬と庄村の息の合ったツインドラムなど、ステージで繰り広げられるエネルギッシュなパフォーマンスに観客は釘付けに。アウトロでは全員が全身全霊で音をぶつけ合い、激しい余韻を残してセッションを終えた。なお最後は出演者たちが一列に並び手をつないで観客に挨拶するカーテンコールも実施。光村と川上の「またやろうね」という約束をもって2回目の「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト」はフィナーレを迎えた。

対バンツアーを終えたNICO Touches the Wallsは、5月より約2年ぶりとなる全国ツアーを開催。さらにイベント出演も控えており、このあとも活発な活動が続く。

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NICO Touches the Walls「ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト'15」
2015年3月5日 新木場STUDIO COAST セットリスト

[Alexandros]

01. Rise
02. Run Away
03. city
04. Dracula La
05. Adventure
06. ワタリドリ
07. starrrrrrr
08. Kick&Spin

NICO Touches the Walls

01. 手をたたけ
02. THE BUNGY
03. Mr.ECHO
04. 夢1号
05. Diver
06. ローハイド
07. ニワカ雨ニモ負ケズ
08. そのTAXI,160km/h
09. 天地ガエシ
<アンコール>
10. Helter Skelter&Whole Lotta Love

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