OKAMOTO'S「4人を愛してる」野音で宣言

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OKAMOTO'SがCDデビュー5周年を記念したツアー「OKAMOTO'S 5th Anniversary HAPPY! BIRTHDAY! PARTY! TOUR!」のファイナル公演を、昨日10月25日に東京・日比谷野外大音楽堂にて開催した。

「OKAMOTO'S 5th Anniversary HAPPY! BIRTHDAY! PARTY! TOUR!」日比谷野外大音楽堂公演の様子。

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OKAMOTO'S史上最大規模のワンマンライブは、小林克也の「Please Welcome, OKAMOTO'S!」という英語のアナウンスで開演。5周年を記念したツアーとあって、セットリストはバンドの5年間のキャリアを網羅し、新曲やレア曲も盛り込んだスペシャルなものとなった。序盤は1stアルバム「10'S」収録の「Run Run Run」「まじないの唄」などに始まり、2ndアルバム「オカモトズに夢中」収録の「笑って笑って」や3rdアルバム「欲望」収録の「Insane Man」など、まるでベストアルバムのような選曲が続く。ライブ中盤には、アニメ「デュラララ!!×2 承」のオープニングテーマとして書き下ろされた新曲「HEADHUNT」も演奏した。オカモトショウ(Vo)は「今日はOKAMOTO'Sの5年間、全部ここでやるから! みんなも全部ここに出してくれるか!?」と煽り立て、気合十分な様子を見せた。

また、ハマ・オカモト(B)主導のMCコーナーでは、デビュー5周年記念ブック「by OKAMOTO'S」を観ながら中身を解説したほか、6月に1カ月間の休暇を与えられ、それぞれどう過ごしていたかをトーク。ショウはヨーロッパ各国へ、オカモトコウキ(G)はイギリスへ、オカモトレイジ(Dr)はニューヨークへ旅行し、ラジオレギュラー番組があるため海外には行けなかったハマは運転免許を取得したとのことで、それぞれのエピソードで笑いを巻き起こしていた。

「OKAMOTO'S 5th Anniversary HAPPY! BIRTHDAY! PARTY! TOUR!」日比谷野外大音楽堂公演の様子。

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後半は、同級生の彼らが17歳のときに音楽室で作ったという特別な1曲「Follow The Stranger」や、「今改めてみんなに届けたい曲」と語った「手紙」、サポートキーボーディストの斎藤有太も入って妖しい雰囲気を醸す「Kill Dreams」「マダラ」と、バンドの真髄を魅せる展開へ。最後のパートを前に、ショウは「この5年間の歩みには、つらいとき、大変なときもあったけど、いつも大好きな音楽に救われてやってきました。俺らの音楽が、みんなのそばにちょっとでも寄り添える、パワーになってくれる、そういうものであったらいいなと思います。今日はありがとう」と感慨深げに話した。

「OKAMOTO'S 5th Anniversary HAPPY! BIRTHDAY! PARTY! TOUR!」日比谷野外大音楽堂公演の様子。

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ラストスパートは「Sing A Song Together」「HAPPY BIRTHDAY」「Let's Go! Hurry Up!」「JOY JOY JOY」「青い天国」とハッピーなナンバーの連続。「HAPPY BIRTHDAY」ではステージ全体にプロジェクションマッピングが施され、ダイナミックな光景が広がる。なお、野音でプロジェクションマッピングを使用したステージ演出は初、OKAMOTO'Sにとっても映像とコラボしたステージングは初の試みだった。

アンコールは、お調子者のレイジによるグッズ紹介で幕を開け、会場全体が和んだところで5周年ツアーファイナルを迎えた今の心境をショウが告白。「今年“5周年”を掲げてツアーやフェスを回ってたら、自分たちでもびっくりするくらい周りの人たちが『おめでとう』って言ってくれて。そのとき、このツアーはみんなにもらったたくさんの『おめでとう』に『ありがとう』って返すツアーだと気付きました。これから5年、10年、まだまだ終わらない俺たちについてきてください」と客席に呼びかけ、コウキが書いたという新曲「チャンス」を送る。オーディエンスは、まるでバンドのスピリットを表したようなポジティブなロックチューンにじっくりと耳を傾けていた。

次の曲ではスペシャルゲストとしてRIP SLYMEが登場。歓喜に沸く客席に向かって、男9人でにぎやかにコラボ曲「Wanna?」をパフォーマンスした。RIP SLYMEのRYO-Zは「OKAMOTO'S! 5周年おめでとう!」と叫び彼らを祝福。あっという間にリップが去ると、ハマは「あのメンツをさ、1曲のために呼べるのは我々しかいないから(笑)」、ショウは「あと3時間ぐらいあの5人とやりたいわ」と本音を漏らす場面もあった。

濃厚なライブもいよいよあと1曲となり、ショウは最後にバンドに対する思いを吐露。初めてメンバー同士離れて過ごした休暇中、常に4人と曲のことを考え、1人じゃ何もできないと痛感したショウ。彼は「普段は恥ずかしいから言えないけど、今日は言います。俺はこの4人を愛してるし、このバンドをやれててよかったです!」と堂々とバンド愛を宣言。恥ずかしくてうしろを観られないと話すショウだが、コウキ、ハマ、レイジは喜びと感動を噛み締めるように真剣な表情で彼を見つめていた。

「OKAMOTO'S 5th Anniversary HAPPY! BIRTHDAY! PARTY! TOUR!」日比谷野外大音楽堂公演の様子。

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ショウは「そして、この4人を愛してくれるみんなはもっと愛してます! この野音でやるために書いた曲です。受け取ってください」と口にして、最新オリジナルアルバム「Let It V」のラストに収められている「虹」をプレゼント。すっかり暗くなった野音にプロジェクションマッピングで青空と虹のアニメーションが広がり、ピースフルなフィナーレを飾る。「みんなが俺たちの誇りです! ずっと大好きです! ありがとう!」という4人からの感謝の言葉で、記念すべきライブは幕を閉じた。

なおOKAMOTO'Sは、12月3日に大阪・umeda AKASO、12月5日に東京・LIQUIDROOMにて盟友・黒猫チェルシーとの企画イベント「ミュージックヒストリーグレイテストゴールデン☆ヒッツラボセミナーゼミナール研究所」を開催する。各バンドのオフィシャルサイトでは本日10月26日23:59まで先着でチケット先行受付を実施している。

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OKAMOTO'S「OKAMOTO'S 5th Anniversary HAPPY! BIRTHDAY! PARTY! TOUR!」
2014年10月25日 日比谷野外大音楽堂 セットリスト

01. Run Run Run
02. 欲望を叫べ!!!!
03. まじないの唄
04. SEXY BODY
05. 笑って笑って
06. Insane Man
07. Beek
08. マジメになったら涙が出るぜ
09. HEADHUNT
10. Follow The Stranger
11. ラブソング
12. 手紙
13. Let It V
14. Kill Dreams
15. マダラ
16. Sing A Song Together
17. HAPPY BIRTHDAY
18. Let's Go! Hurry Up!
19. JOY JOY JOY
20. 青い天国
<アンコール>
21. チャンス
22. Wanna? / OKAMOTO'S × RIP SLYME
23. 虹

SMA 40th presents「ミュージックヒストリーグレイテストゴールデン☆ヒッツラボセミナーゼミナール研究所」

2014年12月3日(水)大阪府 umeda AKASO
2014年12月5日(金)東京都 LIQUIDROOM

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橋本塁(サウシュー&STINGRAY&KASVE) @RuiHashimoto

撮ったどーー!!*\(^o^)/*RT @natalie_mu: OKAMOTO'S「4人を愛してる」野音で宣言 #サウシュー
http://t.co/zWMg2fRj2k

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