KANA-BOON凱旋ワンマンで1万6320人熱狂

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KANA-BOONが昨日8月30日に大阪・泉大津フェニックスで野外ワンマンライブ「KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス」を開催した。

「KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス」のライブの様子。(撮影:バンリ / 高田梓)

「KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス」のライブの様子。(撮影:バンリ / 高田梓)

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この公演は彼らにとって過去最大規模の単独公演。メンバーの出身地である大阪・堺市に隣接する泉大津市にある会場には、メンバープロデュースのブースやフードコーナーも用意され、大勢の観客を楽しませた。

「KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス」のライブの様子。(撮影:バンリ / 高田梓)

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まだ日が出ている会場にオープニングSEとして選ばれた「ソーラン節」が響きわたる中、元気よくメンバーが登場。バンドは「帰って来たぜ大阪!」という谷口鮪(Vo, G)の言葉を合図に1曲目「A.oh!!」からライブの口火を切り、序盤から高速四つ打ちの「ワールド」「MUSiC」というパワフルなナンバーを連発していく。谷口が「今日はすごい景色ですよ!」と叫んでから観客に挙手を求めると、特設ステージの上部に設置された大型スクリーンに壮観な眺めの会場の様子が映し出された。続けて「今日は家族連れだったり、ちっちゃい子が来てたり、ライブに初めて来るって人も多いんですよ。だからライブの楽しみ方を知ってる人たちは気遣いを見せながら楽しんでくれたらうれしいです。僕らはこれだけの人がいても、いつもと変わらない姿勢で皆さんの目を見てやります!」と宣言してから、疾走感あふれる「見たくないもの」を熱唱。その後「白夜」「クローン」「ロックンロールスター」が立て続けに披露され、観客はツーステップを踏んだり、拳を突き上げてシンガロングをしたりするなど、思い思いにライブを楽しんだ。

「KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス」会場の様子。(撮影:バンリ / 高田梓)

「KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス」会場の様子。(撮影:バンリ / 高田梓)[拡大]

続くMCで谷口は「去年は『RUSH BALL 15th』でトリのサカナクションのあとにクロージングアクトとしてこの会場のサブステージに出ましたけど、続々と帰ってく人たちを見送りながらやってたな」と当時を回想し、「あのとき『来年はメインステージでやります!』って宣言してたけど……今日はまさかのワンマンです、ありがとうございます!」と感謝の言葉を述べた。喝采を浴びたバンドはその後「ミミック」「ストラテジー」で息の合ったアンサンブルを聴かせたのち、さらにすっかり日が暮れて時折涼しい風が吹き抜ける中でこれまでのアップテンポなナンバーから一転したミディアムチューン「夜をこえて」を届けた。

谷口鮪(Vo, G / KANA-BOON)(撮影:バンリ / 高田梓)

谷口鮪(Vo, G / KANA-BOON)(撮影:バンリ / 高田梓)[拡大]

ライブ中盤の折り返し地点では、KANA-BOONのこれまでのエピソードが語られたほか、バンド結成のきっかけとなった軽音楽部で顧問を務めていた高校時代の教師や、高校卒業後の主な活動拠点であったライブハウス・三国ヶ丘FUZZで世話になった関係者が来場していることなども明かされた。続けてこの日の動員数が1万6320人であることが谷口の口から告げられると、大きな拍手が沸き起こった。谷口は多くの夢が叶ったことに改めて感謝の意を表し、「3年前に自分たちの未来を思い浮かべながら作った曲です」という紹介からそんな思いをつづったドラマチックな楽曲「結晶星」を歌い上げた。先日8月27日にリリースされたばかりの新曲「生きてゆく」の演奏前には、KANA-BOONといえば四つ打ちの楽しいバンドというイメージが強いが、実は「生きてゆく」のようなメッセージ性のある楽曲もバンドの本質のひとつという彼らの素直な思いが語られた。

その後、古賀隼斗(G, Cho)がハンドマイクで江頭2:50風のモノマネを披露し、「お前らいけるか!」と煽ってからライブはいよいよ佳境に入る。「盛者必衰の理、お断り」「フルドライブ」とアクセル全開のキラーチューンが間髪入れずに投下され、場内の盛り上がりは加速度をつけて高まっていく。そこで谷口が「みんなをお腹いっぱいにして帰りたいと思います!」と叫んでから本編ラストを飾る代表曲「ないものねだり」へ。曲の途中では、サビの歌詞を改変したコール&レスポンスが繰り広げられ、飯田祐馬(B, Cho)が「赤ちょうちん」、古賀が「たま古賀せんべい」を下ネタ気味に連呼して観客を笑わせ、小泉貴裕(Dr)は自身のアダ名「こいちゃん」をファンに叫ばせて照れ笑いを浮かべていた。

「KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス」のライブの様子。(撮影:バンリ / 高田梓)

「KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス」のライブの様子。(撮影:バンリ / 高田梓)[拡大]

バンドは「ないものねだり」で大興奮のまま本編を締めくくり、大歓声に応えてアンコールに突入。再びステージに立った彼らは、パワフルなポップチューン「1.2. step to you」や、初披露の新曲「シルエット」をプレゼント。観客を大いに踊らせたあと、谷口はメンバーを代表して「これからやる曲で歌った夢が、今日までで全部叶いました。明日からはまた新しいKANA-BOONの歴史を作っていきたいと思います! 本当にありがとうございます」とファンにメッセージを伝えてからラストナンバー「眠れぬ森の君のため」を贈った。すべての演目が終了したあと、会場の上空には花火が夜空に打ち上げられ、感動的な雰囲気の中で凱旋公演は大団円を迎えた。

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KANA-BOON野外ワンマン ヨイサヨイサのただいまつり! in 泉大津フェニックス
2014年8月30日 大阪・泉大津フェニックス公演 セットリスト

01. A.oh!!
02. ワールド
03. MUSiC
04. 見たくないもの
05. 白夜
06. クローン
07. ロックンロールスター
08. ミミック
09. ストラテジー
10. 夜をこえて
11. 結晶星
12. さくらのうた
13. 生きてゆく
14. レピドシレン
15. ウォーリーヒーロー
16. 盛者必衰の理、お断り
17. フルドライブ
18. ないものねだり
<アンコール>
19. 1.2. step to you
20. シルエット(新曲)
21. 眠れぬ森の君のため

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