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RIP SLYME先輩後輩競演で魅了“真夏のWOW”

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RIP SLYME

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昨日7月21日、RIP SLYMEが主催するライブイベント「真夏のWOW」が東京・新木場STUDIO COASTで開催された。

梅雨明けを感じさせる快晴の中、会場にはひと足先に夏を楽しもうというオーディエンス2700人が集結。メインステージにOKAMOTO'S、スチャダラパー、真心ブラザーズ、RHYMESTER、RIP SLYMEらが出演する傍ら、キッズ用プレイスペースが設けられたISLANDステージでは西村ひよこちゃん、P→★(TEMPURA KIDZ)、DJ uttoriのDJや、バクバクドキン、Little Glee Monsterのライブが、プールのあるWATERステージではPES、アスタラビスタのライブや、ILMARI、SU、FUMIYA、DJ KYOKO、SONPUBらのDJが代わる代わる行われた。

メインステージではまず、ダンス、マイクパフォーマンス、BMXによるTEAM G-SHOCKが立ち、開演と同時に派手なバイクパフォーマンスで観客たちを勢い付ける。次に、ドイツ・ベルリンに住む日本人アーティスト集団Super Gaysによる音楽プロジェクトAPOTHEKEが登場。ラストの「Paradise」では、ダンサーに扮してRIP SLYMEのSUが現れ、観客はSUとわかるや否や大歓声を上げた。

OKAMOTO'Sは「たっぷり楽しんで、俺たちと踊ろうぜ」というオカモトショウ(Vo)の言葉を皮切りに、「SEXY BODY」「ラブソング」「HAPPY BIRTHDAY」などの人気の高いオリジナル曲を投下。加えて「Beek」の曲中にDuft Punk「Get Lucky」をカバーしたり、エアロスミス「Walk This Way」とRIP SLYME「楽園ベイベー」をマッシュアップしたりと、演奏スキルの高さや幅広い音楽性で場内を揺らす。最後は8月27日にリリースするコラボレーションアルバム「VXV」より、RIP SLYMEが参加した「Wanna?」を本人たちとともにライブで初披露。OKAMOTO'Sとリップの化学反応をアルバム発売前にひと足早く体感したオーディエンスは、ステージ終了後も興奮冷めやらぬ様子だった。

続いては、RIP SLYMEにとってヒップホップ界の先輩にあたるスチャダラパー。熟練のスキルと安定感を見せつけながら「MORE FUN-KEY-WORD」「Under The Sun」を立て続けに送り、「ライツカメラアクション」のコール&レスポンスの勢いそのままに「GET UP AND DANCE」を観客と大合唱する。彼らはこの日の観客に対し「ホーと言えばホーと言う。楽ですよねー。RIP SLYMEがここまで育て上げてくれた、ヒップホップ慣れしたお客様」とご満悦な様子。Boseは「リップが若手だと思ってたら、今じゃ全然若手じゃないんだよね? それよりも若手じゃないスチャダラパーです」と自虐ネタを入れながら、リップとの出会いとしてメジャーデビュー前のRYO-Zから声をかけられたことを回想し、「先輩風ビュービュー吹かせて『おー(メジャーで)やったほうがいいよー』なんて言ったけど、気付いたらガンッガン売れてんの(笑)」と明かした。

RHYMESTERのアクトは、勢いあふれる「The Choice Is Yours」「付和 Ride On」で幕開け。「RIP SLYMEとの関係性を知らない人?」との問いかけに思っていた以上の反応があると、「ヤバイ、けっこういるぞ!!」と笑いつつ、同じヒップホップクルーFUNKY GRAMMAR UNITに所属する先輩と後輩であることを明かし、メンバーとの昔話も披露した。

また、この日のために用意したセットリストでは、RYO-Z(RIP SLYME)のリクエストで「POP LIFE」を普段歌わない3コーラス目まで届ける。「フラッシュバック、夏。」は、かつてクルーのイベント「FG NIGHT」でよくかかっていたというDJ Jazzy Jeff & The Fresh Prince「Summertime」のトラックに乗せたリミックスに様変わりした。宇多丸はリップと自分たちについて「日本のヒップホップが本当に何もないときから一緒にやってる仲間。よくお互い20年もやってきましたよ」と話し、最後に「これはRMYMESTERの曲だけど、出したとき、周りのラッパーはみんな自分の曲だと思ったらしいんですよ。だからFGクルー俺たちみんなの曲でもあるんだよ」と語る「ONCE AGAIN」を観客1人ひとりに語りかけるように歌い上げた。

トリ前を飾ったのは真心ブラザーズ。「突風」「高い風」で、それまで王道のヒップホップに酔いしれていたフロアが一変してロックな雰囲気に包まれる。桜井秀俊は「今日の音楽はどのグループのものも関係なく心に響きました。呼んでくれてありがとう。RIP SLYME最高!」と呼びかけ、1996年発売のアルバム「GREAT ADVENTURE」から「ふっきれてる」を演奏。続けて濃厚なロックチューン「マイ・リズム」で場内を圧倒すると、YO-KINGが「カッコよくてすみません」とおどけて見せる場面も。

「ENDLESS SUMMER NUDE」「空にまいあがれ」と代表曲を続けて投下したあとは、「時間が余ってるので『どか~ん』やります!!」と告げて大歓声が沸き起こる。そのまま会場内は「♪どかんと一発」の大合唱に。おしまいはハードに歌い上げる「愛」で実力を改めて見せつけ、「お楽しみはまだまだこれからだー!!」とトリのリップへつなげた。

そのRIP SLYMEは冒頭で、トラックをアレンジした新鮮な「楽園ベイベー」をドロップ。MCでは、今月40歳の誕生日を迎えたばかりのRYO-Zに「おめでとう!」と祝福の声が送られる。彼はそれを受け止めつつ、リップのライブはこれまで雨が降ったことがないと自慢し、「万が一雨が降っても延期なんてさせないためにデカいスペースの屋内ですよ!」とうれしそうに話して、この日を待ちわびていたことをアピールした。

彼らは「今日は普段見ることができないパフォーマンスを!」という宣言の通り、YO-KINGを迎えて15年ぶり通算2度目の「光る音」を披露したほか、スチャダラパーを呼び込んで4年ぶりに「レッツゴー7~8匹」をパフォーマンス。先輩アーティストとのレアな共演で場内を沸かせただけでなく、「ヤクルトの乳性飲料 ミルージュ」のCMで流れている新曲「いつまでも」もプレゼントした。

ライブの鉄板ソング「熱帯夜」で本編を締めくくった後、アンコールではひさびさの「Super Shooter」、リミックス仕様の「HOTTER THAN JULY」「JOINT」で大盛り上がり。5人は汗だくになりながら「本当に楽しかったです! また来年も会いましょう!!」とファンと固い約束を交わし、2年目の主催イベントを大成功に収めた。

「RIP SLYME presents "真夏のWOW" supported by SHOCK THE RADIO G-SHOCK」
2014年7月21日 新木場STUDIO COAST セットリスト(メインステージ)

APOTHEKE

01. Super Gays
02. Rose
03. Macho WOMAN
04. Paradise
05. keep on walking

OKAMOTO'S

01. SEXY BODY
02. Let's Go! Hurry Up!
03. Beek~Get Lucky
04. ラブソング
05. HAPPY BIRTHDAY
06. Walk This Way
07. JOY JOY JOY
08. 青い天国
09. Wanna?(with RIP SLYME)

スチャダラパー

01. MORE FUN-KEY-WORD
02. Under The Sun
03. ライツカメラアクション
04. GET UP AND DANCE
05. スチャダラメモ
06. LET IT FLOW AGAIN feat. ロボ宙
07. CHECK THE WORD
08. 今夜はブギー・バック
09. ザ・ベスト
10. サマージャム'95

RHYMESTER

01. The Choice Is Yours
02. 付和Ride On
03. ライムスターイズインザハウス(シャフトver.)
04. POP LIFE
05. フラッシュバック、夏。(オリジナル pull up~Summer tine ver.)
06. Wack Wack Rhythm Island(Short ver.)
07. 肉体関係part2
08. ONCE AGAIN

真心ブラザーズ

01. 突風
02. 高い空
03. ふっきれてる
04. マイ・リズム
05. I'M SO GREAT!
06. ENDLESS SUMMER NUDE
07. 空にまいあがれ
08. どか~ん
09. 愛

RIP SLYME

01. 楽園ベイベー(remix)
02. Good Times
03. 真夏のWOW
04. 光る音 feat. YO-KING
05. AH! YEAH!
06. ジャングルフィーバー
07. レッツゴー7~8匹 feat. スチャダラパー
08. SLY
09. いつまでも
10. 熱帯夜
11. Super Shooter
12. HOTTER THAN JULY(remix)
13. JOINT(remix)

※記事初出時、一部曲名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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