東京ザヴィヌルバッハ、全編人力演奏によるスペシャル盤

DCPRGや菊地成孔ダブ・セプテットのキーボーディストである坪口昌恭のリーダーユニット、東京ザヴィヌルバッハが「東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル」名義でアルバム「Change Gravity」を本日4月9日にリリースした。

自動変奏シーケンスソフト「M」がリズムを担い、機械と人間による即興セッションを繰り広げるというコンセプトで活動してきた東京ザヴィヌルバッハ。しかし坪口は2012年にリリースした前作「AFRODITA」の発売記念ライブで招集した若手ミュージシャンたちとの共演に手応えを感じ、その後も同じメンバーで演奏活動を継続していた。

メンバーはDCPRGや菊地成孔ダブ・セプテット、坪口とのデュオでも活動するトランぺッターの類家心平、「浅草ジャズコンテスト」でグランプリを獲得した若手ギタリスト宮嶋洋輔、けもののレギュラーメンバーであるフレットレスベーシスト織原良次、現役音大生の石若駿。コンピューターと人間の共演という従来のコンセプトから離れ、全てを人間が演奏することでスリリングなグルーヴが生み出された。

今作は東京・新宿PIT INNでのライブを録音したアルバム。これまでに発表された東京ザヴィヌルバッハの楽曲を中心に、菊地成孔ダブ・セクステットでも演奏された「Betty Go Round」や、マイルス・デイヴィスのカバー「Shout」も収録される。またアルバムには菊地成孔によるライナーノーツ「キカイダーは、平和の使者なんかじゃない」や、青羊（けもの）、小田朋美（DCPRG）からのコメントも掲載されている。

東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル「Change Gravity」収録曲

01. Tribal Junction
02. Nostalgica
03. Sagittarius
04. Betty Go Round
05. Shout

■東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル『Change Gravity』告知動画