映画ナタリー PowerPush - 伝説のドラマ「REPLAY&DESTROY」が復活!

山田孝之×林遣都×阿部進之介 僕たちの共同作業

2011年にLISMO Videoで配信され、カルト的人気を誇った幻のドラマ「REPLAY&DESTROY」が、連続テレビドラマとして復活! 映画監督志望のフリーター横山要が、屁理屈と悪ふざけを武器に迷える人々を導く“世直し哲学チープストーリー”が全8話で展開される。

主人公の横山に扮するのは、企画者としても名を連ねる山田孝之。そして、横山とむさ苦しくもほほえましい共同生活を送る友人の真野を林遣都、新田を阿部進之介が演じる。映画ナタリーではこのメインキャスト3名にインタビューを敢行。山田の盟友であり、2011年に続き監督・脚本を担当する飯塚健のコメントもあわせてお届けする。気心知れたメンバーによる“共同作業”にぜひご注目を。

以前よりもっとダメで愛されるキャラになってます

山田孝之が演じる主人公の横山要。

──そもそも4年前のドラマを復活させようと思った理由は?

山田 作品も、僕が演じた横山要というキャラクターもすごく好きで、前回は短い携帯電話用ドラマだったので、もっと長く見せたい、もっと伝えたいという気持ちがあったんです。膨大なセリフに込められた「常識を疑え」というアンチテーゼだったり。

──阿部さん、林さんはそれを受けてどう思われましたか?

阿部 もちろん自分の役がもう1度できることもありがたいんですけど、「REPLAY&DESTROY」は横山要っていう人間を描くことがすごく楽しいんです。今回もその一助になれればいいなと思いました。

 実は撮影が始動する1年半くらい前から、監督の飯塚さんと孝之くんから「またやるかもしれない」と聞かされていたんです。孝之くんから「やるからには真野と新田はマストだから」と言っていただいてうれしかったですね。あと僕は「荒川アンダー ザ ブリッジ」という作品で飯塚さんと孝之くんに出会っていて、飯塚さんの現場への愛情もありますし、またこのチームに参加できる喜びが大きかったです。

──今回の連続ドラマ化で新たに挑戦できたことってありますか?

共同生活を送る横山、真野、新田は大学時代からの腐れ縁。

山田 4年前の携帯ドラマを観てくれた人たちも、今回のドラマでは第1話にあたるエピソードの横山しか知らないんですよ。ただのフリーターなんですけど、高校の先生に対してガスガスものを言って、その教師の人生をちょっと救うみたいな。そこだけ観ると横山ってめんどくさいけどなんかカッコイイって感じだったんです。今回はもっと膨らませて、もっと愛されるキャラになったと思います。「偉そうに言ってるくせに自分は全然できてねえじゃん!」みたいなダメなところとか(笑)。

 これは監督もおっしゃってたんですけど、連ドラになっても、たぶん僕と阿部さんが演じる真野と新田自身に何かが起きるってことはないんですよ。毎回、横山が外で何か事件を拾ってくる。真野は表面的に見ると常に冷静で、横山をバカにしていたり、みんなのまとめ役になったりするんですけど、じゃあなぜ真野は横山っていう男と一緒に住んでいるのかっていうことをすごく考えながら演じました。具体的にそれが何かは説明できないんですけど、人間味は増したと思います。

阿部 そうですね。いろんな出来事があって、横山をバカにもするし、マジで呆れたりもするんですけど。今回連ドラになったことで、僕たちが一緒にいるっていうことがより強調されて、グレードアップした感じにつながってると思いますよ。

今回はとにかく筋トレはしないって決めてた

──撮影にあたって特に準備したことはありますか?

阿部進之介

山田 (阿部に)めっちゃ筋トレしてたよね(笑)。

阿部 台本に「背筋力280キロ」って書いてあって、まあイメージってことだと思うんですけど、横山がたまに新田の筋肉にビビったりするシーンもあるので、僕が鍛えれば鍛えるほど面白いんじゃないかって思ったんですよね。

山田 280キロって現実的な数字なの?

阿部 いや、計ってないですけど、普通の人間に出せる数値じゃないでしょ(笑)。

 全員で素っ裸になるシーンがあって、ホントに阿部さんの思いがビシビシ伝わってきてたんで、絶対に僕はパンプアップしないぞって思ってました。

山田 オレも今回はとにかく筋トレはしないって決めてた。別に「鍛えないでね」と言われてはいないけど、やっぱり差を見せなきゃだし、あれはみんなで“新田”を作ったシーンではあったよね。

REPLAY&DESTROY
REPLAY&DESTROY

レンタルビデオ店で働く横山要(山田孝之)は、大学時代からの友人の真野(林遣都)と新田(阿部進之介)とルームシェア生活を送る“日本一偉そうなフリーター”。ある日、3人と親交のある女子高生の葛西ルーシー(小林涼子)から相談を持ちかけられる。ルーシーの担任教師・富田(吹越満)が、妻が出産間近でまもなく父親になるというのに、駅でチンピラに絡まれる中年男性を目撃しつつも、怖くなって逃げ出してしまったというのだ。自分に父親としての資格があるのかと自己嫌悪に苦しむ富田に引き合わされた横山は、得意のトークで富田の苦悩にズカズカと斬り込んでいく。

スタッフ

監督・脚本:飯塚健
主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION「Planet of the Apes / 猿の惑星」

キャスト

横山要:山田孝之
真野真広:林遣都
新田広重:阿部進之介
葛西ルーシー:小林涼子
安部寿:中村倫也

auビデオパスで第1話先行オンライン試写会

auビデオパスでは、4月25日(土)24時間限定で第1話先行オンライン試写会を実施! テレビ放送前に楽しめるチャンスなのでお見逃しなく。

地上波放送

TBS:2015年4月28日(火)スタート
毎週火曜 25:11~25:41
※初回は25:14~

MBS:2015年4月26日(日)スタート
毎週日曜 24:50~25:20

auビデオパス

2015年4月29日(水)配信スタート 毎週水曜 24:00~

©R&D 運命共同体2015

山田孝之(ヤマダタカユキ)

1983年10月20日生まれ。鹿児島県出身。本作の飯塚健監督とは、映画化もされたドラマ「荒川アンダー ザ ブリッジ」からの付き合い。近作はドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」ほか。5月30日公開「新宿スワン」、10月3日公開「バクマン。」に出演。

林遣都(ハヤシケント)

1990年12月6日生まれ。滋賀県出身。2007年に「バッテリー」でデビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。映画化もされたドラマ「荒川アンダー ザ ブリッジ」に主演。近作は「ST赤と白の捜査ファイル」、ドラマ「その男、意識高い系。」ほか。

阿部進之介(アベシンノスケ)

1982年2月19日生まれ。大阪府出身。2003年にデビューし、翌年「超星神グランセイザー」に出演。NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で加藤清正を演じたほか、近作は「風俗行ったら人生変わったwww」「小川町セレナーデ」、ドラマ「信長協奏曲」など。

山田孝之:スタイリング / 澤田石和寛(SEPT) ヘアメイク / TOH(ROOSTER)

林遣都:スタイリング / 菊池陽之介 ヘアメイク / JANET(Kind)

阿部進之介:スタイリング / 津野真吾 ヘアメイク / 森上マリコ(エターナル) 衣装協力 / エトロ(エトロ ジャパン)