映画「パーフェクト・レボリューション」PR

「パーフェクト・レボリューション」リリー・フランキー×清野菜名|寿司を投げつけ、「マリオ」でジャムる!ナイスコンビの笑えるラブストーリー

普段から寿司投げてるやつじゃないとああはいかない(リリー)

──特に印象に残っている2人のシーンを教えてください。

清野菜名

清野 私は、ホテルのレストランでのダンスシーンが印象に残っています。物語の中でも重要なシーンで、あの日はいつもと違う空気が現場に流れてました。現場でリリーさんに会ったときの感覚が劇中のミツと同じだったんです。すぐにでも涙が出ちゃいそうで。そのことをリリーさんに話したら「俺も」って。

リリー それで照れくさくなっちゃって現場入るとき「髪切った?」ってタモさん的な挨拶しちゃって(笑)。照れてると自然に定番な言葉が出るもんですね。あと何テイク撮っても自然と涙が出ました。

清野 (目元に手を持ってきて)ここまで溜まっているんですよ、感情が。ちょっとしたきっかけでもそれが表に出てしまいそうな感じで。撮影は終盤ではあったんですけど、まだ重要なシーンが残っていてクランクアップとかではなかったのに、あの日は本当に不思議な感覚でした。

リリー 僕は法事のシーンが印象に残ってます。だいたい法事って障害者がいようがいまいが余計なこと言う親戚がいるもんじゃないですか? ミツが異物として入ることであのシーンがすごくリアルになって、本当にスカッとしましたね。最後ミツが寿司投げるのは菜名ちゃんのアドリブなんですけどよくやるなと。

清野 うまいことネタが張り付いてすごかったね(笑)。

「パーフェクト・レボリューション」

リリー あれ見てこいつ天才だなって思いました(笑)。しかもあれ何テイクか撮ってるんですけど、全部ネタが同じ張り付き方しましたからね。普段から寿司投げてるやつじゃないとああはいかない。

清野 投げたことないですけどね(笑)。私、クマピーのことが大好きだったので、ひどい言われようにマジでムカついたんですよ。それで本当はセリフがあったんですけど体が勝手に動いたし、ミツはあの場で言葉以上の表現をすると思って。

リリー 親戚を演じた俳優さんたちも、まさか寿司投げるとは思っていないからリアクションもリアルで。寿司をずっと見ながら「誰が片付けんのよー」って(笑)。

清野 (笑)。いろんな奇跡が重なりましたね。

「スーパーマリオ」でジャムる(リリー)

──現場での印象的なエピソードなどあれば聞かせてください。

リリー・フランキー

リリー 菜名ちゃんとは気が合うなと思ったきっかけがあるんです。僕この20年くらい「スーパーマリオ(ブラザーズ)」のBGMを口ずさむ癖がついてて。周りの人はもう誰もツッコんでこないんですけど。撮影現場でその曲を口ずさんでいたら、横から菜名ちゃんがコインを取る音を入れてきて(笑)。この人とは気が合う!って思いました。

清野 私もゲーム好きなので普段からよくゲームの曲を口ずさんでいるんです。だから同じ人がいてうれしくなっちゃって。

リリー 若い人で「マリオ」を口ずさむ人なんていないじゃないですか? しかも人の「マリオ」にコインで入ってくるなんて。このジャム感ヤバくないですか(笑)。

清野 (笑)。撮影始まってすぐの頃でしたよね。私は泊まりの撮影のときにリリーさんやみんなとホテルのロビーでお酒飲んだことかな。コンビニでいっぱい買ってきて。

「パーフェクト・レボリューション」

リリー 海のシーン撮る前の日だよね。

清野 そうです。冬でしかも雪予報だったんですよね。それでお酒飲みながらどうやって撮るかみんなで考えました。次の日は寒かったことしか覚えてないですけど(笑)。

「BABY BABY」のおかげでいいシーンになった(清野)

──銀杏BOYZの「BABY BABY」が流れるクラブのシーンが素敵でした。

リリー セリフと歌詞がリンクしていて、2人の感情が伝わるシーンになりました。本当は全然違う曲で練習していたんですけど、そのあと「曲の使用料が高くて使えなくなった」とプロデューサーから言われて。最初から調べとけよって感じなんですけど(笑)。

清野 私たちは、練習日も設けてその曲で練習したのにね。

「パーフェクト・レボリューション」

リリー それで、曲がかかるときのミツの「愛はすべてを変える。この音楽みたいに」ってセリフに合う曲を考えたときに「BABY BABY」が浮かんで、僕から峯田(和伸)くんにメールしました。完成品を観ても歌詞が映像と合ってるし、セリフともすごい対応していて、音楽に助けてもらいましたね。

清野 曲が変わってどうなるのか心配だったんですけど、これなら最初の曲に負けないって思いました。もともと違う曲を想定していたのに観ていてまったく違和感がなかったですし、いいシーンになってよかったです。

「パーフェクト・レボリューション」
2017年9月29日(金)全国公開
「パーフェクト・レボリューション」
ストーリー

幼少期に脳性麻痺を患い、手足を思うように動かせず車椅子生活をしているクマ。セックスが大好きなクマは、身体障害者の性への理解を訴えるため本の出版や講演、動画の投稿などさまざまな活動を行っている。そんなある日、彼は美少女・ミツと出会う。障害を抱えながらも前向きに生きようとするクマに恋心を抱いたミツは猛アプローチを開始。「あなたと私みたいなのが幸せになれたらすごいことだと思わない? それを世界に証明するの!」などと真剣に語るミツに戸惑うクマだったが、同じ時間を共有するうちに距離が縮まっていく。介護士の恵理にも祝福され、テレビ番組の出演も決まるなど順風満帆な2人だったが、ミツが精神のバランスを崩し……。

スタッフ

監督・脚本:松本准平
企画・原案:熊篠慶彦

キャスト

クマ:リリー・フランキー
ミツ:清野菜名
恵理:小池栄子
悟:岡山天音
晶子:余貴美子

リリー・フランキー
1963年11月4日生まれ、福岡県出身。武蔵野美術大学を卒業後、イラストやデザイン、文筆、音楽など多彩な分野で活動。実体験をもとにした長編小説「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」は映画、テレビドラマ、舞台化されている。俳優として2004年公開の「盲獣vs一寸法師」で初主演を飾る。2008年に公開された「ぐるりのこと。」での演技が高く評価され第51回ブルーリボン賞新人賞などを獲得。2013年公開の「そして父になる」では第37回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ多くの賞に輝いた。現在出演作「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」が公開中。公開待機作に「探偵はBARにいる3」「一茶」「blank13」などがある。
清野菜名(セイノナナ)
1994年10月14日生まれ、愛知県出身。2007年に雑誌ピチレモンの専属モデルとしてデビュー。2014年に園子温監督作「TOKYO TRIBE」でヒロインを演じ、第36回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞する。2015年に公開された押井守監督作「東京無国籍少女」で初主演を務め、同作の演技で第4回ジャパンアクションアワードのベストアクション女優賞を獲得。その後「雨女」「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」などに出演する。2017年は「暗黒女子」、舞台「劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season 花 Produced by TBS」、ドラマ「やすらぎの郷」などで活躍。また9月23日に出演作「ユリゴコロ」が公開されるほか、10月2日より主演ドラマ「トットちゃん!」の放送が開始される。