8月19日に公開される新作映画「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」のキャッチコピーは、“超全員主役”。総勢100名を超える個性的なキャラクターがチームに分かれ、それぞれの信念のために戦いを繰り広げていく。

インタビュー第2弾には、MIGHTY WARRIORSのバーニー役を務める白濱亜嵐と、RUDE BOYSのタケシを演じる佐野玲於が登場する。音楽とファッションを愛し、自分たちの“理想郷”を設立するため“傭兵”の仕事をするMIGHTY WARRIORS。天涯孤独の者が集まる“無名街”に住み、家族のような固い絆で結ばれたRUDE BOYS。普段はGENERATIONS from EXILE TRIBEとして同じグループでアーティスト活動を行っている2人に、お互いのチームの印象や、役を演じるうえでの工夫について話を聞いた。

他のチームがどうなっているのかワクワク（佐野）

──まずは「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」とその続編「HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION」の撮影を終えた感想や、手応えを教えてください。

白濱亜嵐　アクションもまたすごく進化していますし、新キャラもたくさん増えています！ 例えば僕が演じるバーニーはMIGHTY WARRIORSに所属しているんですけど、ディディーやディクシーといった新キャラが入ることによってチーム内のドラマがどうなっていくかも面白いと思います。「HiGH&LOW」の見どころはそれぞれのチームにしっかりとフォーカスを当てているところだと思うので、今回もそれぞれの推しチーム、推しキャラに注目してほしいですね。

佐野玲於　それぞれのチームが厳しい現実を突き付けられる中で、僕らRUDE BOYSにも「THE MOVIE 2」と「THE MOVIE 3」でいろんな展開が待ち受けています。チームによって撮影現場の雰囲気も違うんですよ。例えば山王と一緒になったときは特に和気あいあいとした空気があったりとか。他のチームの方々とご一緒することは少なかったので、どうなっているのか、僕も完成作品を観るのが楽しみでワクワクしてます。九龍グループは大御所の役者さんがたくさんそろっていらっしゃるので、すごく緊張感のある撮影になっていたみたいで。楽しみですね。

RUDE BOYSはうらやましい（白濱）

──そんなそれぞれのチームについて聞かせてください。まずは白濱さん演じるバーニーが所属するMIGHTY WARRIORSの特徴とは？

白濱　マイティー（MIGHTY WARRIORS）はラッパーの方も多いですし、音楽性にあふれているチームです。毎回しっかりしたライブシーンがあるのが、マイティーのよさだと思う。僕らは喧嘩したくて戦っているわけじゃなくて、あくまでクラブっていう自分たちの理想郷を広げたくて活動しているチームなんです。

佐野　マイティーは自由でいいなと思います（笑）。見ていてもいい意味での適当さが伝わってくるというか、のびのびやっていてすごく楽しそう。

白濱　マイティーの撮影現場は常に音楽が流れています！ キャストの中にはタトゥーだらけのイカつい人もいるので、外でロケをしてると誰も寄ってこない（笑）。みんなコワモテなんですけど、和気あいあいとした現場。プライベートでも仲のいいメンバーばかりなので、北九州で撮影したときは夜にみんなでおでんを食べに行って、そのあとまた飲みに行って。音楽をかけてワイワイしてましたね。けっこう、ANARCHYさんがふざけることが多いかもしれない（笑）。

──対して、佐野さん演じるタケシが所属しているRUDE BOYSはどうでしょうか。

佐野　White Rascalsだったら女性を守るとか、山王だったら商店街を守るとか、みんな真面目な信念があるじゃないですか。RUDE BOYSは家族とか仲間の絆を大事にするっていうのがテーマになっています。そういうものが突き動かすストーリーがあるのは強みかなと思います。

白濱　RUDE BOYSはアクションで賞（第4回ジャパンアクションアワードのベストアクションシーン賞）を取るほどですから。やっぱりあのパルクールを中心としたアクションを、みんな生身でやってるっていうのがすごいですよね。

佐野　スタッフさんやアクション部の方も体を張ってくれるので。スタントの方を見ていても、いつも大丈夫かなってヒヤヒヤします。それくらい緊迫感のある中で撮影しているからこそ壮大な画が撮れているんだと思う。いろんな人の思いが重なってできているなって感じます。

白濱　僕は窪田正孝さんと共演してみたいので、ずっと、RUDEはうらやましいなあと思ってるんだよね。

佐野　窪田さんは意外とキャッキャしてる方で、一緒にいて楽しい。でも本番が始まると、お芝居にめちゃくちゃ説得力があって。カットがかかるとまたすぐいつもの窪田さんになるので、スイッチの切り替えがすごいですね。

スモーキーの言葉を代弁できるように（佐野）

──チームはもちろんですが、登場人物1人ひとりも非常に個性的ですよね。本作ではキャッチコピーが“超全員主役”となりましたが、これまでどのようにキャラクター作りをされてきたのでしょうか。

佐野　シリーズの最初はまず「HiGH&LOW」の世界観を知ることから始めました。いろいろなチームがある中にRUDE BOYSがいる。チームのみんなの衣装やロケーションを見て、RUDE BOYSの感じを理解しました。アクションにももちろんキャラクターを付けてもらっているので、あとは最後に自分のお芝居を乗せて役を完成させるという感じで。それくらいいろいろと用意をしてもらえる環境だったので、演技もやりやすかったですね。ドラマのシーズン1、シーズン2、「THE MOVIE」を経て「THE MOVIE 2」に入って、積み重ねることでさらに役が定まってきた感じがします。

──スモーキーの病が進行する中で、タケシは“次期リーダー候補”としてチームをまとめる立場を担っていきますよね。

佐野　もともとタケシは、リーダーであるスモーキーの一番近くにいた存在なんです。「THE MOVIE 2」「THE MOVIE 3」では、より冷静でいるようにしていましたね。もちろんスモーキーの病気が進行することへの悲しみはあるんですけど、タケシとしてはそれよりも引っ張っていかないといけないという気持ちがあって。なるべくスモーキーの言葉を代弁できるように、と意識していました。