映画「あゝ、荒野」PR

「あゝ、荒野」|山田裕貴と新宿を巡る! ロケ地マップも

山田裕貴インタビュー

山田裕貴という俳優を知ってもらえたら

山田裕貴

──裕二役はオーディションで射止めたそうですね。ボクサーをいつかやってみたいと思っていたとのことですが、演じられていかがでした?

僕がこれまでにやってきたキャラクターとは少しテイストが違って、また新たなジャンルだなと感じました。これまではマンガ原作だったりポップな作品が多かったこともあって、“ザ・映画”というか、絶対的に自分に幅を与えてくれる作品だと。今回はボクシングのオーディションもあったんです。

──そうなんですか!

「あゝ、荒野」より、山田裕貴演じる裕二(左)と、菅田将暉演じる新次(右)。

オーディションを受ける前からジムのトレーニングに通い始めました。いつか共演したいと思っていた、菅田将暉くんの相手役だったこともあって、やる気満々のバッチバチで行ったんですよ! 多分気合いがハンパなかったんじゃないかな(笑)。この映画で結果を残して(世間に)衝撃を与えて、また新たに山田裕貴という俳優を知ってもらえたらいいなと考えていました。だからなんとか決めたいなと思っていましたし、オーディションを経てこの役をいただけたときはうれしかったです。

本気でプロ用のメニューをこなした

──トレーニングはどれくらい前から始めたのでしょうか?

「あゝ、荒野」より、山田裕貴演じる裕二。

みっちりやったのは2カ月くらいですね。ちょうどそのとき、ベーシストの役と「宮本武蔵(完全版)」という主演舞台が重なっていた時期だったので、そんなに頻繁に行けていたわけではないんです。でもみんな本気でプロ用のメニューをこなしていたので、相当な雰囲気だったと思いますよ。トレーニングの取材に来てほしかったくらいです!

──ぜひ取材に伺いたかったです。トレーナーは、菅田さんやヤン・イクチュンさんと同じく松浦慎一郎さんですか?

そうですね。松浦さんがいないときは個人的にトレーニングに通って。本気でボクサーになろうとした期間でした。

高校の頃、「はじめの一歩」を読んで燃えた

──今日着ているTシャツのプリントは「タクシードライバー」のときのロバート・デ・ニーロですよね。

山田裕貴

はい、デ・ニーロが好きなので買っちゃいました。

──彼も「レイジング・ブル」というボクシング映画に出演していますが、山田さんは役作りをする際に参考にした作品はありましたか?

参考にした作品というわけではないですが、僕は「はじめの一歩」が大好きだったんです。高校生の頃にマンガを読んでいたらなんか燃えてきちゃって、ボクシンググローブを買って家でシャドーボクシングをやっていたりとか……。あの時期はなんだったんだろうなと思うんですけど(笑)。

──当時の経験が、10数年越しに今回の役につながったんですね。山田さんが演じた裕二は、新次やバリカンとは少しタイプが違うボクサーですが。

山田裕貴

裕二は「はじめの一歩」だと間柴了と宮田一郎を掛け合わせた感じで、動き回って戦うんです。こういうヒットマンスタイルは、日本人ではやっている人があまりいないのでインパクトがあるかなと思いました。僕は腕が長いらしいので、このスタイルで戦ううえでは利点もあって。新次は喧嘩殺法だし、バリカンは幕之内一歩スタイルと、それぞれ特徴がありましたね。

──裕二がヒットマンスタイルで戦うというのは、岸善幸監督の案だったのでしょうか。

僕がやりたいと言ったら、岸監督が「ちょうど3人のプレイスタイルを分けようと思っていたんだ。じゃあそれでやってみようよ」とおっしゃいました。

普通に生きているときの顔を表現したい

──肉体改造についてもお話を聞ければと思います。階級を合わせるため菅田さんは増量、ヤン・イクチュンさんは減量して62kgくらいを目指していたそうですが、山田さんはどのくらい増減させましたか?

僕はちょうど62kgくらいだったので、余分な脂肪を落として筋肉を増やそうということだけ考えて、みんなと変わらないトレーニングをしていました。僕はオーディションを受けていたこともあって、みんなより始めたのが遅かったので相当トレーニングをしましたね。

──なるほど。肉体改造以外の面では、役へはどうアプローチされましたか。山田さんはいつも“役を生きる”とお話されていますよね。

山田裕貴

まずは、奥さんと子供がいる役だというのが大きいなと思いました。親が子に対してどんな感情を抱くかや、守らなきゃいけないものがあるということに対してどう向かっていくかをすごく考えました。裕二はまだ年齢は若いので、大人になりきれていない部分とか、若さはあってもいいのかなと。劉輝さんをボコボコにしたときは、若さゆえの過ち……シャア(・アズナブル)じゃないですけど(笑)、ただそれだけというか。ワンシーンだけでしたが、子供の前では穏やかなお父さんの顔でいようと心がけました。

──確かに、裕二はこんな表情もするんだとハッとしました。

どの職種でも普通に生きているときの顔ってあるじゃないですか。それを表現したいなと思いました。

「あゝ、荒野」
前篇 10月7日(土) / 後篇 10月21日(土)より
2部作連続全国ロードショー
「あゝ、荒野」
ストーリー

2021年、東京・新宿。3年ぶりに少年院から出てきた新次は、ふとしたきっかけで吃音と赤面対人恐怖症で悩む男・バリカンこと建二に出会う。ともに孤独な彼らは、ボクシングジムのトレーナー“片目”のもとでプロを目指すことに。新次は因縁の相手・裕二を倒すため、そしてバリカンは自分自身を変えるためボクシングに没頭する。トレーニングを重ねるうちに友情を深めていく2人だったが、ある運命に直面し、その関係も変わろうとしていた……。

スタッフ / キャスト

監督:岸善幸

原作:寺山修司「あゝ、荒野」

脚本:港岳彦、岸善幸

音楽:岩代太郎

主題歌:BRAHMAN「今夜」(NOFRAMES recordings / TOY'S FACTORY / TACTICS RECORDS)

キャスト:菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、高橋和也、今野杏南、山田裕貴、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリアほか

「あゝ、荒野」(全6話)
U-NEXTにて配信中
「あゝ、荒野」特装版 Blu-ray / DVD
11月1日(水)発売
「あゝ、荒野」公開記念 俳優・菅田将暉 3夜連続オールナイト
日本映画専門チャンネル 2017年10月7日(土)~9日(月・祝) 連日22時~
「あゝ、荒野」新宿エリアプロジェクト実施中
山田裕貴(ヤマダユウキ)
1990年9月18日生まれ、愛知県出身。2011年に特撮ドラマ「海賊戦隊ゴーカイジャー」で俳優デビュー。「闇金ドッグス」シリーズに主演したほか、主な出演作に「ストロボ・エッジ」「ふきげんな過去」「青空エール」「闇金ウシジマくんPart3」などがある。2017年には出演作「破裏拳ポリマー」「HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY」「亜人」「二度めの夏、二度と会えない夏」などが公開された。公開待機作は「HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION」「デメキン」など。