「君の名は。」配信記念特集|成田凌、テッシーに寄り添った日々語る

テッシーの切なさや優しさを感じてほしい

──今回、配信のタイミングでの特集になるのですが。繰り返し観てほしい場面や再生を止めてじっくり観てほしい場面などはありますか?

僕が実際にやったのはRADWIMPSさんの「あぁ」で何回観ても鳥肌が立つかですね。

──(笑)。結果を教えてください。

6回ぐらいまでは鳥肌立ちましたね(笑)。本当ですよ。皆さんもぜひやってみてください。

──勅使河原が出てるシーンで注目してほしい場面は?

成田凌

「これはお前が始めたことやろ」って三葉に言うシーンは繰り返し観てほしいですね。三葉に失恋する場面でもあるので。アフレコのときもそのことを意識して悲しかったです。

──多くの人が三葉に感情移入して観ていると思いますし、確かに配信で観直したら面白いかもしれません。

そうですね。テッシーの切なさや優しさを感じてもらえると思うので、配信ではぜひテッシー目線で観てみてください。意識せずに自分をふった三葉を後押しするテッシーのいいところが見れます。しかも、三葉のためだけじゃなくて町のみんなのためにがんばりますし、本当にカッコいい男なんです。

──成田さんから見て勅使河原はカッコいいんですね。

この作品の中で一番男前じゃないですか。いろんなことを受け入れられるし、しかもなんでもできるじゃないですか。頭もいいし、ユーモアもあるし、優しいし。

──早耶香とカフェで話しているシーンは素敵ですよね。

いいですよね。2人の姿にほっこりします。

監督のためと思えるチームがいい作品を作る

──本作は250億円近い興行収入を記録しました。その最中どのように思われていました?

うれしかったですね。1人でも多くの人に観てほしいと思っていた作品が多くの人に観ていただけたわけなので。僕自身はたまに褒められるぐらいでしたけど(笑)。250億って数字はもう実感が湧かないです。

──「君の名は。」に出演されて自分の中で変化したことはありますか?

声の仕事ができたことは自分の中で大きかったです。コンプレックスを抱いていた自分の声だけで芝居をできたので。でも声がコンプレックスであることは変わりませんでした(笑)。

──2016年は多くの人が成田さんに注目した年になったと思います。プレッシャーはありましたか?

プレッシャーは特にないです。変化したこともたぶんないと思います。作品に対するスタンスは全然変わりません。もうちょっと大きな映画のオファーが来てもいいのになってぐらいですかね(笑)。

──「君の名は。」で信用度は上がったと思いますよ。

人気どうこうはあまり意識していないんです。ただ周知していただけたことで、いい作品に出会いやすくなったなとは思います。自分がやりたいことができるパーセンテージが増えていきそうで楽しみです。

──今後チャレンジしたいことは?

成田凌

「君の名は。」のように1人でも多くの人に観てほしいと思える作品にもっと出たいです。ちょっとでも妥協したくないというか、納得できないことがある中でやっていくのは嫌なので。我慢しないで好きなことやってるときのエネルギーは素晴らしい。そんなエネルギーを同世代やより若い人たちと発揮していきたいです。

──「君の名は。」に出てその思いがより強くなりましたか?

そうですね。アフレコ現場は本当にエネルギーにあふれていて、みんな楽しそうだったんです。特に新海監督が楽しそうで、そんな監督のためにもがんばろうってみんなが思っていて。僕はそう思えるチームが作る作品はいいものになると考えているんです。信頼でつながっていて素晴らしい現場でした。

Photo Gallery

「君の名は。」
2017年7月26日(水)配信開始
「君の名は。」
ストーリー

1000年ぶりとなる彗星の来訪を1カ月後に控える日本。山深い田舎町に暮らす三葉は、町長である父の選挙活動や家系の神社の風習に縛られた生活にうんざりしていた。都会への憧れを強くしていく日々の中、三葉は自分が東京の男の子になる夢を見て、念願だった都会での生活を満喫する。一方、東京で生活する瀧は、山に囲まれた町で自分が女子高生になっている夢を見る。不思議な夢を繰り返し見る中で、記憶が抜け落ちていることに気付いた2人は、お互いが入れ替わっていることを理解する。残されたメモなどを通してケンカをしながらも入れ替わりを楽しみ、相手のことを気遣い始める三葉と瀧。そんな2人だったが、ある日を境に入れ替わりが発生しなくなり、連絡が取れなくなってしまう。瀧は三葉に会う決心をし、山奥の町を目指すが、そこには驚愕の事実が待ち構えていた……。

スタッフ

脚本・監督:新海誠
キャラクターデザイン:田中将賀
音楽:RADWIMPS

キャスト

立花瀧:神木隆之介
宮水三葉:上白石萌音
勅使河原克彦:成田凌
名取早耶香:悠木碧
藤井司:島﨑信長
高木真太:石川界人
宮水四葉:谷花音
奥寺ミキ:長澤まさみ
宮水一葉:市原悦子

auビデオパスとは

「ビデオパス」は映画(洋画・邦画)やドラマ、アニメなどさまざまなジャンルの映像作品を視聴できる、auスマートフォン向けの動画配信サービス。最新のレンタル作品や月額562円(税抜)の見放題プランに加え、会員登録不要の無料作品もご用意。見放題プランは、毎月もらえる「ビデオコイン」を使って追加料金なしで毎月1本の最新作品を視聴でき、初回登録時には30日間無料でお試し視聴できる。

成田凌(ナリタリョウ)
1993年11月22日生まれ、埼玉県出身。MEN’S NON-NOのモデルオーディションに合格し、2013年より同誌の専属モデルとして活動。2014年放送の主演ドラマ「FLASHBACK」で俳優デビューを飾り、その後もドラマ「学校のカイダン」「She」「ブスと野獣」でメインキャラクターを演じる。2016年には「君の名は。」やドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に出演し、注目を集める。現在、出演するドラマ「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」が放送中。公開待機作に「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY-リミット・オブ・スリービング ビューティ」「ニワトリ★スター」などがある。

2017年8月9日更新