映画ナタリー Power Push - マンガ家・桂正和が語る「ファンタスティック・フォー」

スーパーヒーロー映画の原点と王道

映画「ファンタスティック・フォー」が10月9日より全国ロードショーとなる。マーベルで最初にヒーローチームを描いたコミックをもとに「クロニクル」のジョシュ・トランクが映像化。スーパーパワーを手にした4人の若者が苦悩を克服して強大な敵に立ち向かう、SFアクション映画が誕生した。

映画ナタリーでは、「ウイングマン」「ZETMAN」などヒーローものを長年にわたって描いてきたマンガ家の桂正和に映画鑑賞をオファー。キャラクターデザインやストーリー構成など、マンガ家ならではの視点で「ファンタスティック・フォー」の魅力を解説してもらった。

イラスト / 桂正和 取材・文 / 斉藤博昭

「ファンタスティック・フォー」桂正和描き下ろしイラスト

桂正和が「ファンタスティック・フォー」のイラストを描き下ろし!

CHARACTER

リード・リチャーズ / Mr.ファンタスティック

リード・リチャーズ / Mr.ファンタスティック

子供の頃から発明好きで、物質転送装置を開発。実験第1号として仲間とプラネット・ゼロに向かう。その影響で全身を伸縮させる能力が発生する。演じているのは、「セッション」のマイルズ・テラー。

スー・ストーム / インビジブル・ウーマン

スー・ストーム / インビジブル・ウーマン

物質転送計画の責任者であるストーム博士の養女で、パターン認識の研究者。自身の肉体や身近なものを透明化することができるようになる。演じているのは、「トランセンデンス」のケイト・マーラ。

ジョニー・ストーム / ヒューマン・トーチ

ジョニー・ストーム / ヒューマン・トーチ

ストーム博士の実子。ストリートレースで事故を起こし、罰として父のプロジェクトに加わる。炎を自在に操り、飛行する能力を身に付ける。演じているのは、「クロニクル」のマイケル・B・ジョーダン。

ベン・グリム / ザ・シング

ベン・グリム / ザ・シング

廃品回収業者の息子で、幼い頃からリードの研究を手伝ってきた。プラネット・ゼロから帰還するときの事故で、全身が岩の塊のようになる。演じているのは、「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベル。

「ファンタスティック・フォー」2015年10月9日より全国公開

「ファンタスティック・フォー」

発明好きのリードは、同級生のベンとともに物質転送装置を科学コンテストに出展。バクスター財団のストーム博士にスカウトされ、博士の養女スー、息子のジョニー、スーにしか心を開かない変わり者のビクターと研究を重ねる。やがて物質転送に成功したリードは、ジョニー、ビクター、そしてベンと装置に乗り込み、異次元空間のプラネット・ゼロにたどり着くが、アクシデントに見舞われ、ビクターを残して地球に帰還することになる。地球に戻った3人、そして管制室で物質転送の影響を受けてしまったスーの体に異変が起こり……。

スタッフ

監督・脚本:ジョシュ・トランク
製作:マシュー・ヴォーン
製作総指揮:スタン・リー

キャスト

リード・リチャーズ:マイルズ・テラー
スー・ストーム:ケイト・マーラ
ジョニー・ストーム:マイケル・B・ジョーダン
ベン・グリム:ジェイミー・ベル
ビクター・フォン・ドゥーム:トビー・ケベル
Dr.ストーム:レグ・E・キャシー

桂正和(カツラマサカズ)

1962年福井県生まれ。1980年に「ツバサ」で第19回手塚賞佳作受賞。1983年に週刊少年ジャンプで変身ヒーローものである「ウイングマン」の連載を開始する。翌年にはテレビアニメ化もされた。その後、「電影少女」「I"s」など青春恋愛ものも手がけ人気を博す。2002年より週刊ヤングジャンプにて「ZETMAN」の連載がスタート。特殊能力を持つ少年ジンを主人公にしたヒーローもので、2012年にはテレビアニメ化もされた。アニメの分野でも、「TIGER & BUNNY」のキャラクター原案、「牙狼 -紅蓮ノ月-」のメインキャラクターデザインなどを手がけている。

「ZETMAN(20)」

桂正和「ZETMAN(20)」
2014年10月17日発売
700円 / 集英社

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