僕は取り繕って生きてるのに「暴かないでー！」って感じ

岩崎　このドラマではホームズが変人で、言ってしまえば、ホームズがボケで、ワトソンがツッコミですよね。でもコンビって長く活動していくと、ツッコミのほうが実は変人だったということがよくある。ひょっとしたら、今後、ワトソンのほうがおかしいんじゃないかみたいな話が出てくるかも。なにしろ変人に付き合うことができるんだから、ワトソンは。

槙尾　僕らにも同じことが言えるかもしれない。僕も真面目は真面目ですけど、天然ですから。

岩崎　そうそう。僕のほうが変な人って思われがちなんですけど、「最初は岩崎のほうが変だと思ってたけど、実は変人なのは槙尾なんだね」ってよく言われます。

槙尾　う大さんは意外と常識人だったりしますからね。

岩崎　コンビあるあるですね。

槙尾　それから、う大さんは、ホームズ並みに暴くのがすごく好きです。僕はいろいろ取り繕って生きてるから、「暴かないでー！」って感じなんですけど。そこをほじくる。そういうところも似てるなと思いました。

──えっ、それはネタの中だけじゃなくて……。

槙尾　そうですよ。普段ほかの人がつつかないようなところを、あえてつつく。

岩崎　でもね、槙尾くんは暴かないとしょうがないようなことをするんです。例えば、ある人に「このあいだは差し入れありがとうございました」と言ってたんです。だけど、言われた人は「え？」みたいな顔をしてる。要は似てるけど違う人だったんですよ。そしたら、こいつは「いや、あのー、差し入れっていうか、あのー、今回もまた呼んでくださってありがとうございます」みたいなごまかしをして。

槙尾　僕的には取り繕ったつもりだったんですけど、そしたらう大さんはその人の前で「差し入れって何？」って、ツッコむんです。

岩崎　それはもう間違えたって言ったほうがいいよって。だって、差し入れありがとうだったら僕も言わなきゃって思いますし。

──逆はないんですか？ 槙尾さんのほうがやり込めちゃうことは。

槙尾　常にそのチャンスはうかがってます。だけど基本、う大さんが上というか。僕は絶対弟子みたいな感じですね。

──でもそのうち弟子が師匠を超える日も……。

岩崎　まあ、そうなってもらいたいですよ。

今日はワトソンさんに似せて僕なりにがんばりました

──ところで、「エレメンタリー」をネタにコントを作るのはどうですか？

岩崎　カモメンタリー。

──そう、似てますよね、「エレメンタリー」と「かもめんたる」。「えれめんたる」でもいいですし。

槙尾　あ、いいですね。なんかいけそうな気がします。

──それに岩崎さん、ジョニー・リー・ミラーと顔も似てますし。

岩崎　最初、僕の弟と似てるなと思ったんです。若干ハゲかかっている感じや目がギョロッとしてる感じとか。ということは、僕もちょっとは似てるってことなんでしょうね。

──槙尾さんには今日、ワトソンをイメージして女装していただいたんですが、ポイントは？

槙尾　そうっすねー、今日はワトソンさんに似せて僕なりにがんばったんですけど。まずちょうど家に黒髪のウィッグがあったので。

──ウィッグだけでどのくらいお持ちなんですか？

槙尾　20～30個ぐらいあると思います。

──ええー、すごい！

槙尾　まあ普段は使わないのもあったりするんですけど。それから、メイクを今日はちょっとつり目気味に。僕はもともとがタレ目なんで、つけまつげの付け方とか、あとはアイプチでつり目っぽくしてみました。

──おお、勉強になります。

槙尾　彼女は眉毛の色がわりと薄いので、眉マスカラで最大限まで茶色くしました。それからエラが張ってるので、普段は自分ではちょっと隠すところをあえて出して。あと鼻筋が通っているので僕もシャドウを入れて、ちょっとだけ高くしてみました。チークは下目から斜め上に入れてます。意志の強いしっかりした女性みたいになるかなと。

──普段はフェミニン系なので今日は新鮮でした。完成度高かったです。岩崎さんどうですか？ 相方の目から見て。

岩崎　なんか、あんまり黒髪が似合ってない。

槙尾　あはは。いつものほうがいいですか？

岩崎　いつものほうがいい。

──（笑）。最近は槙尾さんの女装もどんどん進化されていますが、相方としては……？

岩崎　うーん、そうですね。仕事につながるといいですよね（笑）。

──それでいうと、今回の「エレメンタリー」も“男女バディ”ものということで、お2人に登場していただいたので。

槙尾　今後もどんどんシーズンが増えていって、僕らも宣伝大使みたいな感じになれればいいですね。

──期待してます！