太宰治「人間失格」が宮野真守主演で劇場アニメ化、舞台は昭和111年の東京

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太宰治による小説「人間失格」を原案とする劇場アニメーション「HUMAN LOST 人間失格」が、2019年に公開される。

「HUMAN LOST 人間失格」ティザービジュアル

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「HUMAN LOST 人間失格」

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本作の舞台は、医療革命によって人が“死”を克服した昭和111年の東京。劇中では、薬物に溺れ怠惰な暮らしを送る主人公・大庭葉蔵が運命に翻弄されていくさまが描かれる。

「HUMAN LOST 人間失格」

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葉蔵に声を当てるのは宮野真守。「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの本広克行がスーパーバイザーを担当し、「アフロサムライ:レザレクション」の木崎文智が監督を務める。「蒼穹のファフナー」シリーズの冲方丁が脚本を担当し、ポリゴン・ピクチュアズがアニメーション制作を手がけた。

宮野は「世の中に翻弄され、『生』と『死』のなんたるかを突きつけられ、苦しみながら、それでも進んでいく葉蔵の姿から、皆様にも是非、『生きる』とはどういう事か、感じていただきたいです」とコメント。本広は「今、われわれが直面している問題の数々が織り込まれた、見応えのある作品になっているので、ご期待ください」と述べている。

※大庭葉蔵の「ぞう」は旧字体が正式表記
※木崎文智の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

宮野真守 コメント

誰もが知る、太宰治の傑作「人間失格」を原案とした、日本発のダークヒーローが誕生しました!
本作は、最新の映像技術を駆使した痛快なアクションの中に、日本人だからこその精神性、わびさびのある世界観が展開される、まさに日本人にしか作れないエンターテイメント作品です。
世の中に翻弄され、「生」と「死」のなんたるかを突きつけられ、苦しみながら、それでも進んでいく葉蔵の姿から、皆様にも是非、「生きる」とはどういう事か、感じていただきたいです。
公開をお楽しみに!

本広克行 コメント

この著名な文学作品を近未来SFへ置き換えるにあたり、世界観に「現代」を反映させるための設定を幾つか提案しました。その後、脚本の冲方さんと木崎監督が作品にドライブをかけ、現場を支えて下さったスタッフの皆さんと共に長い長い道のりを踏破して遂にここまで辿り着いた事へ、心から敬意を表します。まさに今、われわれが直面している問題の数々が織り込まれた、見応えのある作品になっているので、ご期待ください。

木崎文智 コメント

近代古典文学「人間失格」を“SFエンタテイメント作品”として再構築する。
「そんな事が可能なのだろうか」と、先の見えない深い靄の中をもがきながらの作業でもありました。
多くのスタッフの尽力で制作した本作「HUMAN LOST 人間失格」も、原典と同じく多くの方々の心に刺さってくれる事を切に願っております。

冲方丁 コメント

日本の古典文学をSFアクションとして再継承する試みはしばしばみられますが、本企画は中でも一段突きつけたものとなった、という予感を抱いています。
実際どうであるかは視聴者や後世の批評家に判断を委ねるばかりですが、文芸サイドの担当者としては、多くの日本人が心の底で無意識に継承する社会的ビジョンを鋭く切り抜いた作品になったと感じています。
「人間を失格する」という今なお刺激的な言葉の向こう側で我々が見出したもう一つの日本の未来を、どうか御覧下さい。

コザキユースケ(キャラクターデザイン)コメント

アニメーション映画「GODZILLA」三部作に引き続き、ポリゴン・ピクチュアズさんでの作品に参加させて頂き、大変嬉しく思います。今作、素晴らしい実績のスタッフの皆様と共に、観た事が無いような種類の迫力や不穏さをお届け出来るかと思います。是非、お楽しみにしてください。

富安健一郎(コンセプトアート)コメント

この作品の世界観表現(コンセプトアート)は、過去の中に未来を探すような冒険の旅でした。
見たことのない完璧な世界を探して、不完全な世界観に限界まで攻めこみました。
現代をサヴァイブする人に、この欠落(ロスト)した世界にジャックインして欲しいです。

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(c)2019 HUMAN LOST Project

読者の反応

シナリオ公募ナビ @scenarionavi

太宰治の小説『人間失格』を原案とする劇場アニメ『HUMAN LOST 人間失格』が2019年に公開。舞台は昭和111年の東京。脚本は冲方丁が担当(映画ナタリー) https://t.co/etTno0CRS0

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