松山ケンイチが岡田准一主演「白い巨塔」で里見脩二役、寺尾聰は東貞蔵演じる

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岡田准一が主演を務めるドラマ「白い巨塔」に松山ケンイチ寺尾聰が出演することが明らかになった。

左から里見脩二役の松山ケンイチ、財前五郎役の岡田准一、東貞蔵役の寺尾聰。

左から里見脩二役の松山ケンイチ、財前五郎役の岡田准一、東貞蔵役の寺尾聰。

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山崎豊子の小説を原作とする「白い巨塔」は、大阪の大学病院で繰り広げられる熾烈な権力闘争を描く医療ドラマ。本作では時代設定が昭和30年代から2019年に変更されている。「のみとり侍」の鶴橋康夫が監督を務め、「フラガール」で知られる羽原大介のほか、本村拓哉、小円真が脚本を担当した。

松山は岡田演じる財前五郎の同期であり、浪速大学医学部第一内科・准教授の里見脩二に扮する。教授の座を射止めるため野心を燃やす財前とは対照的に、出世には関心がなく、患者を診ることと自身の研究だけに力を注ぐ人物だ。また寺尾は浪速大学医学部第一外科の教授で、財前の師である東貞蔵役で出演。財前を自分の後継者として教授に推そうと考えるが、彼の教授選を見据えたパフォーマンスを目の当たりにし、退職後も自身の影響力を残すため別の候補を立てることを決意する。

松山は「里見とは両極端な立場にいる財前を演じる岡田准一さんはとてもパワフルな演技をされる方で、『岡田さんがこう来るなら、僕もこうしよう』というふうに組み立てられていったので、より対比がある2人になっているのではないかと思います」、寺尾は「岡田くんとは大河ドラマ『軍師官兵衛』という作品で向かい合ったことがあるので、真っ直ぐな俳優さんだと分かっていましたし、松山くんとは初めてですが、彼の出演したいろいろな作品を通してある種の“太さ”を感じていました」と述べた。岡田のコメントは下記に掲載している。

「白い巨塔」は2019年にテレビ朝日系にて5夜連続で放送される。

岡田准一 コメント

里見と財前は、医師として互いに認め合ってはいるけれど、全く対極にいる2人。現場でもあえて距離感を詰めないようにしているんですが、そうした中で松山さんは常に里見としてしっかりと現場に立たれていて、安心感があります。こちらがガンガン攻めても、揺るぎなく真っ直ぐな目線で芝居をされる。胸に刺さるお芝居をされる方です。
寺尾さんとは、じっくりと対峙しながらお芝居をしている感覚があります。東先生と財前は師と弟子であり、親子のようでもあり……。反発しているけれど、どこか甘えている部分もある、という愛憎の探り合いを感じます。寺尾さんとは芝居を通して、たくさん会話させていただきました。
物語の後半になるにつれて、財前が追い込まれていくので、撮影も苦しくなることが多くなりました。
セリフを覚えたはずなのに、財前が不安だから自分も不安になって、芝居に自信がなくなってくるということもあり、終盤は戦いの連続でした。これまでに財前を演じられてきた歴代の方々も苦しまれたんじゃないでしょうか。僕も最後まで悩みつつ、皆さんに喜んでいただけるようなお芝居ができたらと思っています。
原作と過去の作品をリスペクトしながらも全く別のものを作っている感覚があるので、皆さんにはまた新しい現代の「白い巨塔」を楽しんでもらえると思います。期待していただけたらうれしいです。

松山ケンイチ コメント

大学病院には、患者のためを思っている人もいれば、自分のために生きている人もいる。この作品は大学病院を舞台にした物語ではありますが、そこにいる人間の“それぞれの生き方”がぶつかっていく物語なのかなとも思いました。大学病院を通して人間という生き物を観察しているような感覚です。
僕が演じる里見は、医者の良心のようなキャラクター。本作で描かれる大学病院が考えがちな、“医者と患者の上下関係”とは少し抜け出したところから患者を見ている人です。
里見とは両極端な立場にいる財前を演じる岡田准一さんはとてもパワフルな演技をされる方で、「岡田さんがこう来るなら、僕もこうしよう」というふうに組み立てられていったので、より対比がある2人になっているのではないかと思います。
寺尾聰さんは昔のお話やこれまでに経験されてきたことをたくさんお話してくださって、それこそ東先生と里見のように、僕にとっても寺尾さんは先生のような存在。すごく勉強になり、貴重な時間でした。
岡田さんと僕の演技の幅が広ければ広いほど、よりいろいろな世界が見られる物語になるのではないかと思うので、そこを意識して演じました。

寺尾聰 コメント

今回、鶴橋監督と初めて仕事をご一緒するので楽しみにしていました。
そして何より、岡田准一くんと松山ケンイチくんという魅力的な2人が、この「白い巨塔」を描いてくれるということが出演の決め手でした。
岡田くんとは大河ドラマ「軍師官兵衛」という作品で向かい合ったことがあるので、真っ直ぐな俳優さんだと分かっていましたし、松山くんとは初めてですが、彼の出演したいろいろな作品を通してある種の“太さ”を感じていました。
日本のテレビ・映画界の中心になっているこの2人が、一体どうぶつかり合うのか……、そしてこの2人の間に自分がどういられるのか楽しみでした。

船津浩一(プロデューサー)コメント

山崎豊子の描く「白い巨塔」には個性豊かな人物が多く登場しますが、財前が大学病院でその野望を果たしていく過程において、特に深く関わってくる人物が二人います。
その一人が医師として財前と対照的な生き方を選ぶ里見脩二。もう一人は教え子である財前と教授選という熾烈な権力争いをすることになる東教授です。
今回、この重要な役に松山ケンイチさんと寺尾聰さんを迎えられたことは大変な喜びであります。
野望、医師としての良心、渦巻く嫉妬……。大学病院という封建的な人間関係が残る特殊な世界で繰り広げられる強烈な人間ドラマ。
名優たちによる熱い競演にどうかご期待ください。

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