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リリー・フランキー、障害者役で主演した「バカ映画」について水道橋博士とトーク

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「パーフェクト・レボリューション」トークイベントの様子。左からリリー・フランキー、水道橋博士。

「パーフェクト・レボリューション」トークイベントの様子。左からリリー・フランキー、水道橋博士。

パーフェクト・レボリューション」のトークイベントが本日10月10日、東京・TOHOシネマズ 新宿にて開催された。

障害者の性への理解を訴える活動家・熊篠慶彦の実体験をもとにした本作は、幼少期に脳性麻痺を患い車椅子生活を送る主人公・クマと、人格障害を抱える風俗嬢・ミツの恋愛を描くラブストーリー。リリー・フランキーがクマ、清野菜名がミツを演じた。

トークイベントにはリリーと本作を扱った情報番組「クローズアップ現代+」をTwitter上で評価した水道橋博士が登壇。水道橋は「俳優さんたちの演技がうまくて驚いた。リリーさんが公開前から『暗くない』とおっしゃっていた通り本当に暗くなかった。こういう方向に物語が進むとは」と述懐する。その言葉にリリーが「障害者が主人公なのに最終的にバカ映画になった。珍しい着地点」と述べると、水道橋は「けっこうなバカ映画ですよね。あと『ベティ・ブルー(愛と激情の日々)』的な要素を感じた」と返した。

企画・原案の熊篠と友人であるリリーは「健常者の人は、障害者にとっての性と聞くと障害者風俗の話とかに飛躍してしまうことが多い」と障害者への無理解を嘆く。リリーが劇場に来ていた熊篠に夢を聞くと、熊篠は「立ちバック」と即答。その言葉にリリーは「これ面白いじゃないですか? でもみんな笑っていいか逡巡しちゃう。障害があってもユーモアもほしいし、面白いこと言いたいと思う」と偏見を指摘する。

「クマとミツは未来が見えないところに飛んでいく。そういう青春映画を作ってるんだと思った」と言う水道橋は「普通だったらドキュメンタリーにするような題材で、エンタメにしなくてもいいもの。だけどエンタメにしてもいいと言うことを伝えたかったのだと思う」とコメントした。

最後の挨拶を振られた水道橋は「実はバカ映画ということを劇場で確かめてほしい」、リリーは「深刻になりすぎて真実が見えなくなることもある。映画として楽しんで観ていただいて熊篠の活動を少しでも知ってほしい」とそれぞれ語り、イベントの幕を引いた。

「パーフェクト・レボリューション」は全国公開中。

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