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「ユリゴコロ」撮影現場レポ、松坂桃李を「体温を感じるような演技」と監督が称賛

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「ユリゴコロ」メイキングカット

「ユリゴコロ」メイキングカット

沼田まほかるの同名小説を映画化した「ユリゴコロ」の撮影に、映画ナタリーが密着した。

本作は、実写版「心が叫びたがってるんだ。」の熊澤尚人がメガホンを取ったミステリー。生まれながらに“人間の死”を心のよりどころとしてきた女性・美紗子が、殺人から逃れられずに苦悩するさまを現在と過去を交錯させて描く。

吉高由里子松山ケンイチらが出演した過去パートはすでに撮影済みの本作。群馬県内で行われたこの日の撮影には、現代パートに登場する亮介役の松坂桃李、細谷役の木村多江らが参加した。

最初に捉えられたのは、亮介が経営するペンション&カフェ、シャギーヘッドを細谷が訪れるシーン。同場面は木村のみの出演のため、松坂は衣装のカフェエプロン姿でペンション上階のベランダに出て撮影の模様を眺めていた。続いて、にぎわいのあるカフェ店内へ場所を移し、亮介と細谷が会話を交わすシーンが切り取られていく。また、撮影地にはドッグランが併設されていることから、“モモちゃん”と呼ばれる大型犬が元気いっぱいに走り回る姿も。次のシーンの準備が行われているセット内にモモちゃんが侵入すると、スタッフから「モモちゃん入りまーす」と声がかかるなど、終始和やかに撮影は進行していった。

本作で初めてタッグを組んだ松坂について、熊澤は「すごくフランクでフレンドリーな人。役に関してもとても柔軟です。表情や息遣いだけの芝居でも、体温を感じるような演技をしてくれる」とコメント。そして動きの1つひとつを細かく確認したうえで本番に臨む松坂を「桃李くんは僕の狙いをすごく理解しようとしてくれるし、シーンごとに『こういうやり方はどうですか?』と提案してくれる。初日からいろいろと話をしながら、亮介を作る作業を楽しんでいます」と称賛した。

続いて熊澤は、美紗子を演じた吉高を「透明感のある魔性の魅力を最大の武器として持っているはずだって思ったんです。そういう意味では完全なハマり役というか、狙い以上に輝きを放ってくれました。一般の人には理解しづらいような人間を実存させてくれている」と評する。美紗子と運命的な出会いを果たす洋介役の松山に関しては「難役を見事に演じてくれた。新しい松山さんの魅力が出ていると思います」と言及。そして吉高や松山、みつ子役の佐津川愛美ら精神面に負担のかかる役柄を演じる俳優陣に「俳優たちが自らを追い詰めていったのが過去編の現場でしたね。それがわかっていたので、すごいなとリスペクトしながらなるべく見守っていました」と敬意を表した。

「ユリゴコロ」は9月23日より全国でロードショー。

※記事初出時より画像を1点追加しました。

(c)沼田まほかる/双葉社 (c)2017「ユリゴコロ」製作委員会

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