フィルムセンター研究員による“物質としての映画”巡る著書が映画本大賞1位に選出

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東京国立近代美術館フィルムセンターの主任研究員・岡田秀則の著書「映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画」が、「キネマ旬報 映画本大賞2016」の第1位に選ばれた。

「映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画」表紙

「映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画」表紙

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映画雑誌・キネマ旬報が実施している「映画本大賞」は、前年度に出版された映画に関する書籍の中からベスト10を選出するもの。第1位に輝いた同書には、映画の保存に携わってきた岡田による“物質としての映画”にまつわるエッセイが収められている。目次には「日本では映画は保存しないようです、とアラン・レネは言った」「ジョナス・メカスの映画保存所に行った」といった見出しが並び、巻末には岡田と蓮實重彦の対談も収録。

なお5月6日発売の「キネマ旬報 5月下旬号」に岡田のインタビューと選考人の選評が掲載される。「キネマ旬報 映画本大賞2016」のベスト10は以下の通りだ。

キネマ旬報 映画本大賞2016

第1位「映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画」岡田秀則 著
第2位「まわり舞台の上で 荒木一郎」荒木一郎 著
第3位「ハワード・ホークス映画読本」山田宏一 著
第4位「ヒッチコック映画読本」山田宏一 著
第5位「映画監督 小林正樹」小笠原清、梶山弘子 編著
第6位「ジョージ・キューカー、映画を語る」ギャビン・ランバート 著、ロバート・トラクテンバーグ 編
第7位「東京映画地図」宮崎祐治 著
第7位「森卓也のコラム・クロニクル 1979-2009」森卓也 著、和田尚久 編
第9位「塚本晋也『野火』全記録」塚本晋也 著
第10位「署名はカリガリ 大正時代の映画と前衛主義」四方田犬彦 著
第10位「呑むか撮るか 平山秀幸映画屋(カツドウヤ)街道」平山秀幸 著、鈴村たけし 編

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読者の反応

北村匡平|新刊『椎名林檎論──乱調の音楽』2刷 @Kyohhei99

塚本監督の関連書籍もたくさん読んだが『塚本晋也『野火』全記録』はとても充実した内容で「キネマ旬報 映画本大賞2016」(https://t.co/jyunerQyru)の第9位。台本が掲載された『塚本晋也×野火』も宮台真司さんが対談で塚本作品をガッツリ分析しにかかっていて面白い。

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