「ムーンライト」のJ・モネイが監督を称賛「人は単純じゃないことを知ってる」

全国ロードショー中の「ムーンライト」に出演しているジャネール・モネイのインタビュー映像がYouTubeで公開された。

第89回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚色賞の3冠に輝いた本作。ドラッグ、いじめ、虐待、父親の不在など多くの問題を抱えながらもたくましく生きる黒人の少年シャロンの成長を3つの時代構成で描く。

本作で映画デビューを果たしたモネイはグラミー賞を受賞しているR&Bシンガーで、主人公・シャロンの母親代わりのような存在となるテレサを演じた。モネイはテレサについて「映画の中で強い力を持つ重要な存在」だと語り、なんでも話せて自身の話を聞いてくれた親戚をイメージして演じたことを明かす。そして「脚本を読んで感情が揺さぶられたわ。誰もが身近に感じられて何度も泣いてしまった」と振り返る。監督を務めたバリー・ジェンキンスについては「彼の物語を描き出す情熱はすばらしい。ドラッグの売人やバイセクシャルやゲイの人も、彼はどんな人でも描けるのよ。コカインの常用者でもそう。人は単純じゃないことを知ってるから」とその才能を称賛。さらにフアン役のマハーシャラ・アリらとの共演について「みんな家族みたいに思えた」と回想した。

なお、モネイは第89回アカデミー賞で作品賞にノミネートされた「Hidden Figures（原題）」にもメインキャストとして出演している。