神木隆之介＆有村架純「3月のライオン」イベントで伊勢谷友介の言葉にタジタジ

映画「3月のライオン」前後編の上映イベントが本日3月5日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、キャストの神木隆之介、有村架純、伊勢谷友介、監督の大友啓史が登壇した。

羽海野チカの同名マンガを実写化した本作は、17歳のプロ棋士・桐山零を主人公にした青春エンタテインメント。マイクを握った零役の神木が「どうでしたか？」と呼びかけると満席の会場から「面白かった」「最高！」と声が上がる。有村は「（幸田）香子を演じられて楽しかったですし、出会えてよかったと思っています。また大友さんともご一緒できて実のある時間でした」と現場を振り返る。

MCから2部作それぞれの感想を聞かれた神木は「前編は棋士としての生き様、プロとして背負っている覚悟が描かれた熱い映画で、後編はその覚悟がさまざまな人間関係の中で溶けていくような温かい話。後編のラストの零の表情を観たとき自分でも救われました」と回答。制作時に心がけた点を聞かれた大友は「2部作ではあるんですが、色合いが違う2本の映画を作ったつもりです。それぞれ観ても楽しめるはず」と自信をのぞかせる。

本日のイベントで出演が発表された甘麻井戸誠二郎役の伊勢谷は「好き勝手生きるのも意外と悪くないと思っています」と家族を顧みない自身の役どころを意識した言葉で挨拶。「二海堂……あ違うか。誠二郎役の伊勢谷でございます」と続けると、神木から「自由すぎますよ」とツッコミが飛ぶ。配役の理由を聞かれた大友は「脚本書いてるときに伊勢谷さんの顔が浮かんだ。これやってもらったら面白いなと思った」と答える。

配役に対して自分とは似ていないことを大友に確認した伊勢谷は「でも有村さんは性格がぴったりだったからこの役になったんですよね？」と気性の激しい香子を演じた有村をイジる。その言葉に有村が「全然違うと思ってるんですけど……」と答えると、神木は「さっき取材で『全然違うから大変だった』って言ってましたもんね」とフォローする。

自分の居場所を求める零にちなみ、MCからお気に入りの場所を聞かれた4人。神木が「風呂」、有村が「家のソファまたは布団」とプライベートな空間を挙げたのとは対照的に、伊勢谷は「志が一緒の仲間（といるところ）」、大友は「現場」と仕事場を選ぶ。伊勢谷が「2人は仕事場が楽しくないのかな？」と冗談交じりになじると、神木と有村はあたふたしながらも「現場は大前提」と返した。

観客との質疑応答も行われ、家族への思いを聞かれた神木は「この作品を通して、僕が気付かない内に支えてくれていたんだなと思いましたし、一番近くの心強い味方」と述懐。最後の挨拶を振られた神木は「答えがない映画だと思っています。だからどのような感想を持つかは皆さんそれぞれ。でも『いい作品だった』とずっと思ってもらえるような映画であったらうれしい」と述べ、イベントの幕を引いた。

「3月のライオン」は2部作で公開され、前編は3月18日、後編は4月22日より全国ロードショー。