リリー、亀梨和也、橋本愛ら出演の吉田大八新作「美しい星」に平沢進が楽曲提供

吉田大八の監督最新作「美しい星」に、平沢進が自身の楽曲「金星」を提供していることがわかった。

三島由紀夫が1962年に発表した小説をもとにした本作。ある日、自分たちが宇宙人であることに気付いた一家が、人類を救うため奮闘するさまを追っていく。主人公・大杉重一郎をリリー・フランキーが演じ、大杉家の長男・一雄に亀梨和也、長女・暁子に橋本愛、母・伊余子に中嶋朋子が扮する。

このたび劇中歌として提供される「金星」は、平沢が1989年のソロ転向時に発表した楽曲。劇中では、若葉竜也演じる竹宮薫と樋井明日香扮するイズミのデュオの持ち歌という設定になっている。高校生の頃から平沢のファンだという吉田は「金星人の暁子が竹宮と出会うきっかけを歌と決めた瞬間、その歌は平沢さんの名曲『金星』以外にありえない！と興奮しました」とコメントを寄せた。

「美しい星」は5月26日より全国ロードショー。

平沢進 コメント

自分が演奏し、歌った楽曲がスクリーンから流れてくるのを聞くのは慣れていますが、今回のような経験は初めてです。
奇妙で得体の知れない現実感を味わいました。まるで知らない国で迷子になり、自分の庭に埋めたはずの種が知らない民家の窓辺で花咲いているのを目撃したような感じです。

吉田大八 コメント

平沢進さんは、僕が高校生の頃からずっと聴いてきて、ものすごく影響を受けたミュージシャンです。
だから金星人の暁子が竹宮と出会うきっかけを歌と決めた瞬間、その歌は平沢さんの名曲「金星」以外にありえない！と興奮しました。大好きな曲がズバリのタイトルなんだから、それは当然そうなりますよね（笑）。
そして歌詞まで勝手にシナリオに書き込んで、なんとかお許しが出るように祈ってました。ホントにそういうミーハーな理由です。

橋本愛 コメント

最初にシナリオを読ませていただいた時に「金星」は監督がオリジナルで書いた曲だと思って、よくこんな絶妙な歌詞を書けるなあと思っていたら既存の楽曲で、それから平沢さんのオリジナルを聴いて、すごくはまりました。
映画の冒頭でライブを観に行くシーンで、若葉さんが「金星」を歌っていて、好きな歌を生で聴けて、やっぱり音楽っていいなあって思ったのが印象に残っています。

若葉竜也 コメント

平沢進さんの「金星」という名曲を歌うというのは、相当なプレッシャーでした。
平沢さんの唄う金星を何度も何度も聴き込んで、歌詞とメロディーはもちろん、ブレスのタイミング、歌詞の強弱も頭に叩き込んだ上で、竹宮として平然と、そしてサラッと歌いきりました。吉田大八監督からのチクチクとさり気無いプレッシャーを感じながら、必死に食らいついた「美しい星」です。