エドワード・ヤン「台北ストーリー」、4Kデジタル修復版で日本劇場初公開

エドワード・ヤンの監督作「台北ストーリー」が日本劇場初公開されることが決定。あわせてYouTubeにて予告編が公開された。

1985年に製作された本作は、「ヤンヤン 夏の想い出」で第53回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞したエドワード・ヤンの長編映画第2作。経済成長により変わりゆく台湾・台北を舞台に、過去にとらわれた男・アリョンと、アメリカでの新生活を夢見る女・アジンの関係を描く。「恋恋風塵」などの監督として知られるホウ・シャオシェンが主演のアリョンを演じ、後にエドワード・ヤンの妻となったツァイ・チンがアジンに扮した。また、ウー・ニエンジェンやクー・イーチェンといった「台湾ニューシネマ」を牽引した映画作家たちも出演している。音楽を担当しているのはヨーヨー・マ。

長らく日本で観る機会がなかった本作だが、このたびマーティン・スコセッシが設立したフィルム・ファウンデーションにより4Kデジタル修復が実現。エドワード・ヤンの生誕70年と没後10年にあたる今年「クーリンチェ少年殺人事件」に続き、修復版で上映される。5月6日より東京・ユーロスペースほかにて全国公開。

※「クーリンチェ少年殺人事件」の作品タイトルは「クー嶺街少年殺人事件」（クーは牛偏に古）が正式表記