古舘伊知郎、「歌舞伎座スペシャルナイト」でオリジナル活弁に挑戦

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10月27日に東京・歌舞伎座で開催される「第29回東京国際映画祭プレゼンツ 歌舞伎座スペシャルナイト」。このたび、同イベントに現代版弁士として古舘伊知郎が参加するとわかった。

古舘伊知郎

古舘伊知郎

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第29回東京国際映画祭クラシック部門の企画として実施されるこのイベントでは、尾上菊之助による女方の舞踏「鷺娘」を上演するほか、「忠臣蔵」のデジタル最長版と「血煙高田の馬場」を弁士と生演奏付きで上映する。

「血煙高田の馬場」

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古舘は、この「血煙高田の馬場」にゲスト出演。現代版弁士として、古舘オリジナルスタイルでの上映を行う予定だ。この発表にあたり、古舘は「喋り手ならば活弁という魅惑の箱を今開けずにはいられない。過去のスター弁士の口調を一所懸命模写し再現する手のことは付け焼き刃で出来るものじゃないが、これまで講談、落語の道中付け、大道芸(香具師の啖呵売)あたりをちょびちょびかじってきた身としては、面白い活弁ができそうな気もする」とコメントしている。

当日は伝統的なスタイルの弁士が登場する上映も行われるので、両者を比較してみよう。イベントのチケットは特製弁当付きで1万円。9月27日の10時よりチケットホン松竹、チケットWeb松竹にて販売される。

※古舘伊知郎の舘は舎に官が正式表記

古舘伊知郎 コメント

無声映画の最盛期、日本には弁士が数千人いたという。弁士は役者以上の人気を誇り、人々の最大のお目当ては贔屓の弁士の語り(活弁)を聴くことだったそうだ。映画を観に行くというより活弁を聴きに行く、言葉が映像の従属物ではなく話芸として確立され愛された時代があったのだ。ちょっと前までは、TVドラマと同時に、ラジオドラマという音だけのジャンルがあったように、人々が喋りを聴いてイメージを膨らませて楽しむ時代があったのだ。喋り手ならば活弁という魅惑の箱を今開けずにはいられない。過去のスター弁士の口調を一所懸命模写し再現する手のことは付け焼き刃で出来るものじゃないが、これまで講談、落語の道中付け、大道芸(香具師の啖呵売)あたりをちょびちょびかじってきた身としては、面白い活弁ができそうな気もする。私に与えられた題材は忠臣蔵のスピンオフ作品“血煙高田の馬場”。ほんの7~8分の短縮バージョンだが、十分面白い。さあ! 喋りで何をプラスしていくか、このところ言葉探しの「脳内決闘劇」を時折くり広げている。

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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

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