「AKIRA」作画監督なかむらたかしの原画展開催、「寫眞館」など映像作品も

6月16日から8月1日にかけて、なかむらたかしの原画を鑑賞できる「なかむらたかし展～圧倒的な手描きによる物量に触れる～」が東京・ササユリカフェで開催される。

劇場アニメ「AKIRA」で作画監督を担当し、2015年公開作「ハーモニー」ではマイケル・アリアスと共同監督を務めたなかむら。同イベントには、ロボットをテーマとした短編オムニバスアニメ「ロボット カーニバル」より「ニワトリ男と赤い首」や、戦前を舞台に1人の少女と写真館の主の交流を描き出したスタジオコロリド作品「寫眞館」など、なかむらが手がけた作品の原画が大量にそろい、壁面に映し出される映像とともに堪能できる。また「キングアビス」「TWILIGHT」などのマンガも展示・販売される。

ササユリカフェのオーナーで、元スタジオジブリのアニメーター・舘野仁美氏は、同イベントについて「なかむらたかしさんの過去の作品を振り返ることで、その圧倒的な手描きによる物量を、デジタルアナログ若手ベテラン問わずアニメーションに携わる方々、とりわけ新たにアニメーションの世界を志望する方の、目と心に刻み込んで頂ければと願っております」とコメントを寄せている。

なかむらたかし展～圧倒的な手描きによる物量に触れる～

2016年6月16日（木）～8月1日（月）東京都 ササユリカフェ
営業時間 11:30～22:00 ※21:30ラストオーダー
料金：1オーダー制
＜展示作品＞
「ロボット カーニバル」より「ニワトリ男と赤い首」
「寫眞館」
「ブブとブブリーナ」
「キングアビス」
「TWILIGHT」

舘野仁美（ササユリカフェオーナー）コメント

アニメーションに新しい波としてデジタル作画が新たに加わりつつある現在、デジタル作画を道具として使いこなすためにも、「おしげなく手で描く」という仕事の素晴らしさを改めて確認する必要があると日々痛感しております。
なかむらたかしさんの過去の作品を振り返ることで、その圧倒的な手描きによる物量を、デジタルアナログ若手ベテラン問わずアニメーションに携わる方々、とりわけ新たにアニメーションの世界を志望する方の、目と心に刻み込んで頂ければと願っております。