高齢者たちによるユニークなファッションショーに密着、「神様たちの街」公開

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ドキュメンタリー「神様たちの街」が、7月2日より東京・新宿K's cinemaで公開される。

「神様たちの街」

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「神様たちの街」

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「徘徊 ママリン87歳の夏」の田中幸夫がメガホンを取った本作は、兵庫・神戸市で行われた第11回兵庫モダンシニアファッションショーの、本番までの8カ月を追ったもの。阪神・淡路大震災から10年を契機に始まり、毎年12月に開かれるこのファッションショーには、高齢者をはじめ障害のある人々も思い思いの装いでステージに立つ。

「神様たちの街」

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田中は作品について「戦災や震災など時代を生き抜いた庶民のユーモア溢れるたくましさを芯に置く記憶映画となった」とコメント。YouTubeで公開中の予告編では、「これが最後の晴れ舞台」などと話す関係者のインタビューや、ユニークなショーの様子を観ることができる。

田中幸夫 コメント

2015年春、見寺貞子教授に初めてお会いした。神戸の洒落た喫茶店。
コムデギャルソンで見事にきめた見寺教授は言った。「兵庫区でファッションショーを10年続けています。
出演者は高齢者の皆さんです。映画になりませんか?」2015年……戦後70年、阪神淡路大震災後20年。
そのとき脳裏に鮮明に甦るものがあった。1995年某TV局で作った震災特番ドキュメンタリー。
舞台は兵庫区、出演者は会下山ラジオ体操会の人たち。「あの人たちはどうしているんだろう。
ファッションショーに参加している人もいるに違いない。」震災後3本の長編ドキュメンタリーを作った私は、もう震災関係は作りたくないと、20年封印していた。そんな私が今なら作れるかもしれないと思ったのは、見寺さんの強い覚悟と何よりもその人柄だった。この人となら作れる……。
8カ月後、「長編記憶映画 神様たちの街」は完成した。映画は、戦災や震災など時代を生き抜いた庶民のユーモア溢れるたくましさを芯に置く記憶映画となった。私は自身が体験していない終戦の日を初めて描いた。
2015年8月15日 神戸。私が感じた時代の空気はどのように映っているのだろう。

※動画は現在非公開です。

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