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「GONIN サーガ」特別版公開、石井隆が東出昌大ら俳優陣を絶賛「今の世代のベスト」

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左から東出昌大、石井隆。

左から東出昌大、石井隆。

「GONIN サーガ」のBlu-ray / DVDが、本日3月25日に発売された。そのリリースを記念し、同日東京・角川シネマ新宿にて同作のディレクターズ・ロングバージョンの上映イベントが開催され、主演の東出昌大と監督の石井隆らが登壇した。

「GONIN サーガ」は、石井が1995年に発表した「GONIN」の続編。19年前に起きた暴力団・大越組襲撃事件と因縁を持つ若者たちが集結し、新たな戦いに身を投じていくさまを描く。このたび発売されたBlu-ray / DVD BOXに特典として収録されるディレクターズ・ロングバージョンは、劇場版に40分の名場面を新たに追加した計169分の作品だ。

このロングバージョンの感想を、東出は「最初にいただいた台本がけっこう長く、200シーンくらいあったので、劇場公開版を観たときは短いなと思ったくらい。物語の流れもスムーズになりましたし、『そうだそうだ、このシーン撮ってた』と思い出して、個人的に楽しめました」と述べる。

また石井は、最初は合計カットが4時間あったものの、シネコンで上映する関係で2時間10分に収めねばならないという規定のもと劇場公開版ができあがったことを明かす。そして「プロデューサーが『石井くんかわいそうだな』と思ったのか、ロングバージョンをパッケージに付けるから思いっきりやらせようよ、ということで今回のものを作った」といきさつを話した。

お気に入りのシーンを尋ねられた東出が答えに悩んでいると、石井が「お尻(が出るシーン)?」と一言。ロングバージョンに収められているというその場面について、東出は「こんなおっきなスクリーンに僕のお尻が出るとは! 本当にパンツを脱いだんですよ。我ながら映らないかヒヤヒヤしました。前貼りはしてたんですけど」と振り返り、照れ笑いを浮かべる。

本作が19年前の作品の続編であることに話が及ぶと、石井は「本当は、モックン(本木雅弘)とか(佐藤)浩市くんとかも一緒にやりたかったけど、それだと続編にならないからアーカイブとして出すしかなかった。ヤクザ側にモックンや浩市くんを回せばよかったなって思ったりもした」と明かす。さらに「でもやっぱり世代が変わって、東出くん、桐谷(健太)くん、安藤(政信)くん、(柄本)佑くんが演じているのを観て、『なるほどな、今のベストはこれだな』って常に思ってました」と俳優たちを絶賛した。

最後に東出は、観客へ向けて「2時間10分の劇場公開版も、もちろん僕らが胸を張って提供したものですが、石井監督が最初から作りたかった映画がこのロングバージョンになっていると思うので、石井ワールドを体感していただければ」とアピール。一方石井は「1(『GONIN』)では、モックンと浩市くんがキスするとか……あっち系? 男と男の交流が狙いにあった。そのつながりで言えば今回のものには、強盗する前に3人の男がすっぽんぽんになるシーンが入っています」と笑う。そして「2時間49分と長いので、おトイレに行っておくなりして、そこだけは見逃さないように、目を凝らしてご覧いただければと思います」とジョーク混じりにコメントした。

なおこの「GONIN サーガ」ディレクターズ・ロングバージョンは、角川シネマ新宿にて4月1日まで1週間限定上映される。

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