押井守「ガルム・ウォーズ」前売り特典に幻の企画のパイロット版、冒頭映像も解禁

押井守の監督作「ガルム・ウォーズ」の前売り券が、3月26日より全国の上映劇場にて発売。特典として本作の原点であるプロジェクト「G.R.M.」の約12分のパイロットフィルムを収めたDVDが、3000枚限定で贈呈されることが明らかになった。

「ガルム戦記」と称される同プロジェクトは1990年代後半に押井の監督作として企画され、1999年に製作が凍結したもの。このたびYouTubeにて公開されたパイロットフィルムの冒頭映像には独特のフォルムを持った戦闘機による爆撃の模様、「終末への道を歩みつづける惑星、ANNWNの三つの部族の物語」という英語のナレーションなどが収録されている。

2001年の東京国際ファンタスティック映画祭でのみ上映された同パイロットフィルム。特技監督としてプロジェクトに参加していた樋口真嗣は「日本のエンタテインメントは押井守を先頭に革命が起きるんだよって、本当にそう思ってましたから。これをやらないと俺たちは変わらないんだよ」と当時を振り返る。

5月20日に封切られる「ガルム・ウォーズ」は、クローン戦士・ガルムが暮らす惑星を舞台に、部族の異なる3人の戦士たちの間に生まれる奇妙な連帯と、“ガルムの真実”を探す彼らの旅路を描くSFファンタジー。北米でオールロケが行われており、日本語版のプロデューサーをスタジオジブリの鈴木敏夫が務める。

※動画は現在非公開です。