エルマンノ・オルミが第1次世界大戦描いた「緑はよみがえる」公開決定

イタリアの映画監督エルマンノ・オルミの最新作「Torneranno i prati」が、「緑はよみがえる」の邦題で公開される。

「緑はよみがえる」は、「木靴の樹」でカンヌ国際映画祭のパルムドールに輝き、「聖なる酔っぱらいの伝説」でヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞したオルミが、自身の父への思いを込め完成させた戦争ドラマ。第1次世界大戦中のイタリア・アジアーゴ高原を舞台に、塹壕に身を潜め寒さと死の恐怖におびえる兵士たちの姿を描く。出演は「海と大陸」などで知られるクラウディオ・サンタマリア、ドラマ「ジョルダーニ家の人々」のアレッサンドロ・スペルドゥーティら。

オルミは「父はヒロイズムに駆られ、19歳で第1次世界大戦に従軍しましたが、過酷な戦場での体験はその後の彼の人生を変えてしまいました。戦友を思い、父が涙するのを見たのは1度きりではありません」と語っている。

「緑はよみがえる」は、2016年4月23日より東京・岩波ホールほかで全国順次ロードショー。