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HMJMがハバナイ、NDG、おやホロのドキュメンタリー制作!カン松の超ロングコメントも

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Have a Nice Day!

Have a Nice Day!

「劇場版 テレクラキャノンボール2013」「劇場版 BiSキャノンボール 2014」「劇場版 どついたるねんライブ」で知られるAVメーカーHMJMが、オモチレコード所属のHave a Nice Day!、NATURE DANGER GANG、おやすみホログラムといったアーティストを追ったドキュメンタリー映画を制作することが明らかになった。

監督を務めるのは「遭難フリーター」や大森靖子出演の「サマーセール」などを手がけてきた岩淵弘樹。近年は昆虫キッズやどついたるねんのほか、Have a Nice Day!、NATURE DANGER GANGのPVでもメガホンを取っている。この映像プロジェクトには、以前から各アーティストを追いかけてきた個人や撮影チームも合流し、撮影や素材提供という形で参加する。なお11月18日に東京・LIQUIDROOMで開催されるHave a Nice Day!の「Dystopia Romance」リリースパーティーでも撮影が行われるという。劇場公開は2016年春を目指している。

岩淵は18日の撮影へ向けて「1000人規模のフリーパーティーとなったリキッドルームはどんな光景が広がるのでしょう。ハバナイ、ネイチャー、おやホロの3組を中心とした東京のアンダーグラウンドの現在を記録したドキュメンタリー映画を作ります」と意気込んでいる。さらに「劇場版 テレクラキャノンボール2013」でおなじみのHMJM所属監督・カンパニー松尾からは2000字を超えるコメントが到着。いかに3組のアーティストを好きになっていったかを語りつつ、最後には「ファンやオタクのみなさんにお願いがあります。18日の恵比寿リキッドルームでのフリーパーティーをこの映像プロジェクトのメインとして撮影させてください。少し邪魔かもしれないけど一緒に盛り上がって、それを最良の状態で記録出来ればいいなと思ってます」とメッセージを送っている。全文は下記を確認してほしい。

岩淵弘樹 コメント

ハバナイの「ロックンロールの恋人」は一夜の出来事、「blood on the mosh pit」はこの一年の出来事をまとめたPVとして作りました。1000人規模のフリーパーティーとなったリキッドルームはどんな光景が広がるのでしょう。ハバナイ、ネイチャー、おやホロの3組を中心とした東京のアンダーグラウンドの現在を記録したドキュメンタリー映画を作ります。

カンパニー松尾 コメント

 2015年、東京の片隅で起きたあるシーンの映画化について

 Have a Nice Day!、Nature Danger Gang、おやすみホログラム、(以下、ハバナイ、NDG、おやホロ)僕がこの3組の幸せなトライアングルを知ったのは今年の夏前のことで、以前から知り合いだったフリーの映像作家岩淵弘樹をハマジムに招き入れ、僕の横で机を並べて仕事を始めてからだった。

 ハマジム的にはちょうど「どついたるねんライブ」の撮影が終わり、岩淵がハマジム入社以前からやっていたMV制作の仕事をハマジムスタッフのタートル今田や梁井一らが手伝い始め、社内で「ハバナイ、ヤバい」とか「おやホロちゃん可愛い」などと聞こえてきて、普段チンコとかマンコとかAV女優の名前しか出てこないAV野郎どもからの聞き慣れない会話に最初は「なんじゃそら、お前らバンドのケツ追っかける前にちゃんと自分のAV作らんかい!」と真顔で怒っていた。

 そんな中、9月に行われた青森のロックフェス夏の魔物を迎えた。ハマジム的には劇場版テレクラ&BiSキャノの上映と主題歌を歌うWeekday Sleepersライブを従えての参加だったが、岩淵と今田はそこに便乗しNDGのMV撮影をしながらおやホロ、NDGのステージを撮影する計画で青森に向かった。魔物当日、僕は主催の成田君を追っかけていたので、BiSキャノ上映後は全体を見ながらカメラを回していた。夕方になってサブステージに向かう。岩淵から「おやホロはみんなで撮影したいので来てください」と事前に頼まれていたからだ。開演少し前にバックステージに着いた。そこで初めてナマのおやホロ2人に会ってぎこちない挨拶をしたその奥に浅見北斗がいた。たぶんその時は言葉は交わしていない。以前からおやホロを追いかけている撮影チーム“離島”とハマジムチームの役割分担を決め、配置に付いた。僕はステージ前に陣取るアイドル系オタクと武闘派オタク達の後ろから真っすぐステージを撮った。サブステージで20分という短い時間でありながら駆けつけたオタク達は最初からテンションが高かった。そして最後、シークレットでハバナイの浅見北斗が登場してオタク達がさらにざわめく。この魔物にハバナイは呼ばれていない。嬉しい騙し討ちだ。浅見北斗は煽る。「お前らつまんねーんだよ」、「クソ青森○×○×…」そこからいきなり「エメラルド」のイントロが流れる。一瞬の内にボルテージが上がり、モッシュ&ダイブの嵐。男も女も演者も客も入り乱れて。まるで音楽の乱交パーティーみたいな光景が広がる。飛び跳ねる八月ちゃん、豪快にダイブするカナミル。踊りながら、歌いながらモッシュにまみれる浅見北斗。暴れながらもそれを支えるオタク達。浅見は長い時間、神輿のように担がれ宙に舞って歌っていた。

 そんな夏の魔物が終わり、東京に戻ってからも岩淵はハバナイ周辺を撮り続けた。僕はハバナイやおやホロが一気に好きになり、音源や映像を漁った。八月ちゃんは可愛いし、カナミルはカッコいい。何より浅見さんのステップがイカす。単なるにわかファンである。最初ハバナイを動画サイトで見て「感じなかった」ものがライブを通して体現し、リアルな現象を目の前にしてようやく僕の頭やカラダに伝わった、そんな感じだった。初めてハバナイを動画サイトで見て2ヶ月後のことだった。

 岩淵が青森で撮ったNDGのMV「生きてる」も完成し公開され、おやホロのアルバムが発売され、ハバナイがクラウドファンディングで仕掛けた恵比寿リキッドルームのフリーパーティーも目標額を突破した。僕はあいかわらず夜中、隣の机でしこしこライブ映像を編集する岩淵に伝えた。「これは劇場公開した方がいい」と。動画サイトで気の効いた無料映像を流して現場に誘導するだけじゃなく、もっと大きなスクリーンでライブハウスみたいに多くの人と体感したい。お金を貰ってでも伝えるべき楽曲の力と人の魅力とストーリーがあると思った。東京の片隅で始まったイカれたパーティの1コマを映画という箔を付けてまだ知らない人達に投げてみたいと思った。丸の内の綺麗なOLさんにも見てもらいたいと。僕もついこの間までこんな素敵なトライアングルがあるって知らなかったから。

 本来映画化にあたっては先に公開先や配給方法を決めて動くものだが、僕は映画屋じゃないのでそれはしない。今年岩淵が撮り貯めた素材に以前からハバナイ、NDG、おやホロらを追いかけている撮影チームや個人にも協力してもらい素材を提供してもらって1本の映画にする。まずはそこからだ。それに力があればどう公開しようが自ずと人が集まる。そう勝手に信じている。

 そこでファンやオタクのみなさんにお願いがあります。18日の恵比寿リキッドルームでのフリーパーティーをこの映像プロジェクトのメインとして撮影させてください。少し邪魔かもしれないけど一緒に盛り上がって、それを最良の状態で記録出来ればいいなと思ってます。そして、来年2016年の春の公開をメドに編集作業を進めます。また詳細が決まり次第改めてみなさまにご報告します。それまでしばしお待ちください。

 まだまだいい足りないことはあるけど、続きは岩淵に託します。では劇場でお会いしましょう。

 2015年11月13日 ハマジム カンパニー松尾

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