「GONIN サーガ」がバンクーバー国際映画祭へ、監督・石井隆が喜びつづる

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石井隆監督作「GONIN」の続編「GONIN サーガ」が、第34回バンクーバー国際映画祭に招待されることがわかった。

撮影現場での石井隆。(c)2015「GONIN サーガ」製作委員会

撮影現場での石井隆。(c)2015「GONIN サーガ」製作委員会

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「GONIN サーガ」メインビジュアル (c)2015「GONIN サーガ」製作委員会

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北米最大規模を誇る同映画祭は、2014年には石井裕也監督作「バンクーバーの朝日」が観客賞を獲得したことでも話題に。過去には1995年に「GONIN」、1996年に「GONIN2」が上映されており、シリーズ最新作となる「GONIN サーガ」の上映も映画祭側から熱烈なオファーを受けて実現に至った。

「GONIN サーガ」 (c)2015「GONIN サーガ」製作委員会

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本作が出品されるのは、東アジアの作品を特集するDragons&Tigers部門。同映画祭のプログラマーを務めるトニー・レインズ氏からは「石井隆について2つのことが明らかだ。1つ目は、この20年間の社会的・経済的な変化の中でも彼が最先端であり続け、“今”について正確につかんでいるということだ。2つ目は、日本ネオ・ノワールの比類なきマスターであるということだ」と賛辞が贈られている。

「GONIN サーガ」 (c)2015「GONIN サーガ」製作委員会

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また、同映画祭での「GONIN サーガ」上映に寄せて石井がコメントを発表。1996年にカナダ・モントリオールのファンタジア国際映画祭で自身の回顧上映が行われた際、バンクーバーを訪れたことを明かし、「あれから20年近く、再び『GONIN サーガ』がバンクーバー映画祭で招待上映されると聞き、僕は眩暈とため息が漏れた」と言葉を紡いだ。第34回バンクーバー国際映画祭は現地時間9月24日に開幕する。

「GONIN サーガ」は「GONIN」で描かれた暴力団襲撃事件から19年後を舞台にしたバイオレンスアクション。東出昌大、桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信らが演じる事件関係者の遺児や事件に関わる者たちの数奇な運命が描かれる。同作は9月26日より全国で公開。

石井隆監督 コメント

96年にモントリオールのファンタジア国際映画祭で“石井隆特集”があり、「GONIN」「GONIN2」が招待上映された。その帰路、僕はトロント、バンクーバーとナイアガラを訪れた。バンクーバーは、ハードボイルド映画そのままの倉庫が並ぶ波止場にスタンドバーがある港街で、街中でカーチェイスが出来る映画コミッションのある街だから、監督にぴったしですよ、と言われたからだ。さらにその足でナイアガラの滝を訪れて遊覧船で滝の近くまで行って雨を浴び、瀑布の裏にある洞窟の中から轟々たる水膜を震える思いで見るショットを妄想しながら、僕の頭の中では東京、香港、バンクーバー、ナイアガラを繋ぐ新しい「GONIN」の構想が湧き上がり、帰国後にすぐに長いプロットを書いた。しかし、そのプロットはシナリオに昇華しないまま誰の目にも触れずに埋もれたが、あれから20年近く、再び「GONIN サーガ」がバンクーバー映画祭で招待上映されると聞き、僕は眩暈とため息が漏れた。

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