園子温と神楽坂恵がトロント国際映画祭に登壇、「ひそひそ星」に込めた思い語る

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現地時間9月15日、カナダで開催中の第40回トロント国際映画祭にて「ひそひそ星」のワールドプレミアが行われ、監督の園子温と主演の神楽坂恵が舞台挨拶に登壇した。

第40回トロント国際映画祭に出席した神楽坂恵(左)と園子温(中央右)。

第40回トロント国際映画祭に出席した神楽坂恵(左)と園子温(中央右)。

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「ひそひそ星」海外版ポスタービジュアル (c)SION PRODUCTION

「ひそひそ星」海外版ポスタービジュアル (c)SION PRODUCTION[拡大]

園が監督・脚本・製作を担当した自主映画「ひそひそ星」は、1990年に書いた脚本と絵コンテをもとに全編モノクロームで描くSF作品。劇中では神楽坂が女性型ヒューマノイドに扮している。

25年もの構想期間を経て形になった本作。園は「人間の孤独に関すること」がもともとのテーマであったと語る。さらに「普段の映画では描かない、蛇口をひねる、お茶を飲むという日常の詳細、常に我々が繰り返している動作をSF映画で強調するということに重点を置きました。宇宙にいながらも、地球にいるのと変わらない日常があるということを描きたかった」と本作の核となる部分を明かした。

また、モノクロという表現を選んだ理由を問われた園は、音もセリフもどんどん削っていったと説明して「いらないものはできるだけそぎ落とした結果、モノクロになりました」と言い切る。最後に園は、妻でもある神楽坂とともに現地の人々の温かさに感謝し、「これは記憶に関する映画です。人間というものは、空き缶や写真や、他愛もないものに思い出を持つもの。ロボットにはわからないけれど少しずつ何かに思い入れがある。それがこの映画のテーマでもあります」と改めて同作に込めたメッセージを伝えた。

「ひそひそ星」は2016年に公開される。

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