役所、本木、桃李らが作品に込めた思いを語る「日本のいちばん長い日」特別映像

8月8日に封切られる「日本のいちばん長い日」の特別映像がYouTubeにて公開された。

半藤一利のノンフィクション書籍を「クライマーズ・ハイ」の原田眞人が映画化した本作。太平洋戦争末期を舞台に、戦争を終結させるために尽力した男たちの姿を追う。

“軌跡編”と銘打たれた特別映像には、監督の原田と出演者の役所広司、本木雅弘、山崎努、堤真一、松坂桃李が作品や自身の役柄について語る様子が収められている。陸軍大臣・阿南惟幾役の役所は「日本という国を残していこうとがんばった人たちが今の日本を見てどんなふうに思うか」を考えながら撮影に臨んでいたと述べた。

昭和天皇に扮した本木は「国民の平和と世界の平和を願う、祈りの像を体現するという役割だという、その大枠をイメージした」と言い、内閣総理大臣の鈴木貫太郎役を務めた山崎と、書記官長・迫水役の堤は実在した人物を演じることの難しさに言及。青年将校・畑中役の松坂は「史実では分からない真実というものを現場で作り出すことかできるのは非常に面白かったです」と振り返る。

そして原田は「戦後70年経って、終戦のときに何がどういうふうに行われていたのか、ということがだんだんとぼかされてきている。やはり歴史はちゃんと自分の目で、いろいろな資料をベースにしてもう1回検証し直して、とにかく我々はどこから来てどこへ行くのか、ということをちゃんと見定めてほしい」と本作に込めた思いを語った。