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園子温、「ラブ&ピース」の見どころは「殻を破りすぎた長谷川博己」

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「ラブ&ピース」ジャパンプレミアにて、左から園子温、長谷川博己、麻生久美子、西田敏行。

「ラブ&ピース」ジャパンプレミアにて、左から園子温、長谷川博己、麻生久美子、西田敏行。

園子温の監督作「ラブ&ピース」のジャパンプレミアが本日6月24日、東京・明治安田生命ホールにて開催され、キャストの長谷川博己麻生久美子西田敏行、監督の園が登壇した。

「ラブ&ピース」は20年以上にわたって園が脚本を温めてきたオリジナル作品。うだつの上がらないサラリーマン、鈴木良一が1匹のミドリガメに出会うところから物語が動き始める。主人公の鈴木を長谷川が、鈴木が思いを寄せる寺島裕子を麻生が、物語のキーとなる謎の老人を西田が演じた。

ようやく映画化できた喜びで胸がいっぱいだと伝える園は、これまで自身の作品でたびたび扱ってきた「血しぶき」「殺人」「エロ」というモチーフを本作ではすべて封印している。園は「最後に笑って泣ける、そんな映画を初めて作りました。家族連れで楽しんでほしいです」と作品について語った。

劇中でロックスターに扮した姿も見せている長谷川は「自分の演技を見て、ちょっとやりすぎたかなと後悔した」と告白する。しかしそんな長谷川を、園は「すさまじい演技だった」とたたえ、長谷川ファンに向かって「殻を破りすぎた長谷川くんが観られますよ」とアピール。長谷川は照れながらも「うれしいです!」と晴れやかな笑顔を見せた。

話題は撮影中のエピソードへ。印象に残ったシーンを司会者が尋ねると、長谷川と麻生は「カメ?」「やっぱりカメだよね」と顔を見あわせる。麻生が「今回は地味な役だったから、監督に『笑顔禁止!』って言われてたんです。でもつい笑っちゃって」と長谷川との共演シーンについて語っていると、下水道のセットでほぼ1人で芝居をしていたという西田は「いいなあ、笑える現場で。私は下水担当だったから」と遠くを見つめながらつぶやき、会場を笑いで包み込んだ。

最後まで感無量といった様子だった園は、ここまでの日々を「毎日がピースの連続。すべてのピースが組みあわさってようやく完成しました」と振り返る。そして「今日出会った人が、また明日のピースになっていくんです」と述べ、達成感に満ちた表情を見せた。

「ラブ&ピース」は6月27日より全国ロードショー。

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