Coccoの声が沖縄の人々に寄り添う、「戦場ぬ止み」先行上映決定

歌手のCoccoがナレーションを務めた「戦場ぬ止み（いくさばぬとぅどぅみ）」が5月23日より東京・ポレポレ東中野にて先行上映されることが明らかになった。

「戦場ぬ止み」は、「標的の村」の三上智恵がメガホンを取ったドキュメンタリー。国内のアメリカ軍基地、専門施設の74パーセントが密集する沖縄を舞台に、辺野古の海上で新たに建設されようとしている基地に反対する沖縄県民と、彼らと対立する人々の姿を追う。

対立だけではなく、歌や踊りをはじめとする沖縄の文化にも目を向ける三上。闘争の中でもユーモアを忘れない被写体に対して三上は「辺野古のゲートや海上で彼らに襲いかかってくる権力は、警察、防衛局、海上保安庁にその姿を変え、素手の県民を押さえつけます。でも、いくら押さえられても、その口は歌を唄う。怒りの絶頂を瞬時に笑いに変え、気力を盛り返す。撮影しながら、私は確かに地鳴りを聞きました」と賞賛を贈る。

また沖縄出身のCoccoも「ギロチンか電気イスかではなく根底からの『NO』を誰もが胸に抱いてる。人として当たり前に与えられていいはずの正しいやさしい選択肢が欲しいと私は、そう思うのです」とコメントし彼らの活動に共感を示す。

「戦場ぬ止み」は先行上映の後、7月11日より沖縄・桜坂劇場ほかにて上映される。