蒼井優、柄本明らが出演、カンヌ出品作「岸辺の旅」の新たなキャストが発表に

黒沢清の監督最新作「岸辺の旅」が10月1日に封切られることが決定。あわせてキャストに関する新しい情報が発表された。

「岸辺の旅」の原作は湯本香樹実による同名小説。脚本は黒沢と「私の男」で知られる宇治田隆史が共同で手がけた。主人公の女性、瑞希は、失踪して3年が経過してから突然戻ってきた夫の優介に「俺、死んだよ」と告げられる。そして瑞希は優介に誘われるまま、生前の彼がたどった道筋を2人で旅することに。この夫婦役を深津絵里と浅野忠信が務めることがすでに報じられている。

新たに明らかになったキャストは蒼井優、柄本明、小松政夫ら。蒼井が扮するのは優介の過去の秘密を知る女性、松崎朋子。そして夫婦が旅の途中で出会う新聞配達員の島影を小松が、優介を先生と慕う中年男性の星谷を柄本が演じる。蒼井は2012年の連続ドラマ「贖罪」以来3年ぶり、柄本は2003年の「ドッペルゲンガー」から12年ぶりの黒沢作品への出演となる。

なお本作は現地時間5月13日から24日まで開催される第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品される。