押井守が「珍しく大サービスしたつもり」と明かす「パトレイバー」舞台挨拶

5月1日に「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」の初日舞台挨拶が東京・新宿ピカデリーにて行われ、監督の押井守をはじめキャストの筧利夫、真野恵里菜、福士誠治、太田莉菜、田尻茂一、堀本能礼、しおつかこうへい、藤木義勝、千葉繁、森カンナ、高島礼子の総勢12名が登壇した。

「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」は「機動警察パトレイバー」シリーズの劇場版最新作。平穏な日常に突如発生したテロに、警察組織が全長8メートルの巨大ロボットを駆使して戦う姿を描く。

主演の筧利夫が「もう皆さんには（映画を）観られてしまったのでなんの言い訳もできません！ パトレイバーという作品、私だけのものではありません。皆さんと一緒に育ち、熟成させてきました。今日この作品を皆さんに捧げたいです!!」と挨拶すると、客席から大きな拍手が。そしてヒロインを務めた真野恵里菜は「第1章の舞台挨拶のときはこれから色々始まるんだと思っていたのですが、今日はこれが最後の舞台挨拶なのかと寂しい気持ちもある」と胸中を明かしながらも、「たくさんの人に見てもらって、皆さんから力をもらってもっと（作品が）大きくなってもらえればいいなと思っています」と輝く笑顔で語った。

さらに同じキャラクターを演じ続けたことへの思いを尋ねられると、筧が「週刊誌に載らないように気をつけたことですね!! 交通安全に気を付け、悪さをしないようにしました！」と持ち前の明るさを発揮して答え、会場の笑いを誘う。またテレビアニメ版より声優として関わってきた千葉は「シバシゲオ役をアニメからずっとやっているので、同じように年を取って、今長期休暇に入っているんだなって感じです。またすぐ一報が入るんじゃないか？ と自宅待機しています」と、感慨深げな様子を見せる。

「パトレイバー」シリーズの総監督を務めてきた押井は「今回は珍しく大サービスをしたつもり」と本作を語る。そして「こんなにたくさん詰め込んだのは初めてでしたが、意外に自分の作品になったと思います。気が付いたら今日が来ていて、早い3年間でした。これからもいろんな展開があればいいなと思います」とこれまでを振り返り、今後への期待を膨らませた。

「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」は全国で公開中。