杉作J太郎、春日太一が語る昭和の名優たち、千葉真一、宍戸錠、成田三樹夫の秘話

4月2日、東京・ロフトプラスワンにて、「杉作J太郎&春日太一ナイト vol.3」が行われた。

これは映画監督でもある杉作J太郎と映画史研究家の春日太一が、あふれんばかりの映画愛や名優の知られざる秘話を語りつくすイベント。不定期に開催されており、今回で3回目になる。

先日発売されたインタビュー集「役者は一日にしてならず」の取材で、千葉真一に会ったという春日。「千葉さんに自分の著書をお渡ししたら、次の日の朝7時半に電話がきて。『ああ春日くん、千葉です！ おもしろいね君の本！ 面白いよ！ 春日くん、雑談しようよ！』って、朝一番から千葉真一全開だった」というエピソードを披露し、会場で笑いが起こった。

また杉作は、トークショーで宍戸錠と共演したときの思い出を話す。「宍戸さんがそのときに銃を持ってきて、早撃ちを披露してくれたんですよ。もちろんモデルガンでしたけど、きちんと消防署の許可も取られていて。帰りにファンにサインを頼まれても『今はもうプライベートだから』とはっきり断っていて、とにかくきちんとした人だなあと思った」と話した。

会場から「亡くなった俳優のうちインタビューしたい人は？」と質問が上がると、2人ともまず成田三樹夫と答える。二枚目のイメージがある成田が実際はどんな役をやりたいのか聞きたかったという。春日は「成田さんが受けたインタビューが1つだけあって、1番好きな映画は『ロッキー』と答えている」「千葉真一さんは『成田さんの肉体はすごいんだよ！』と話していた」と明かし会場を驚かせた。そのほか菅貫太郎、金子信雄、若山富三郎らの名前が挙がる場面も。

会場ではさらに春日が弟子入りしていた石井輝男の話のほか、“ツイート禁止”の貴重なエピソードも数多く披露された。気になる人は7月に開催される次回のイベントに期待しよう。