皆殺しの天使

皆殺しの天使

ミナゴロシノテンシ

上映時間:95分 / 製作:1962年(メキシコ)

解説 メキシコ時代のブニュエルの伝説的傑作。お得意の謎めいたオフザケ、ブルジョワへの徹底したカラカイと風刺の作品だ。ある夏の夜、プロビデンシア街の大邸宅ノビレ家では大パーティーの準備中。ところが奇妙なことに十数人の召使は難破船から逃げ出す鼠のごとく、コソコソと立ち去る。オペラ帰りの上流階級の客たちは夜食をとりに邸に集い、しばし歓談。さて散会となるはずが、奇妙なことに誰も帰れない。主人ノビレ夫妻をはじめ、歌手シルビア、ピアニスト、指揮者、建築技師とその婚約者、愛人みたいな姉妹、ワルキューレと呼ばれる処女レシチア、そして残った唯一の使用人の執事長フリオら21人。何日か経ち、外では軍隊や金持ち連が心配げに見守るがいっこうに出てこない。食糧尽きて難民生活、金持ち同士がエゴ丸出しでいがみあい、パニックに……。監督いわく“謎とは美しいものだ“。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:ルイス・ブニュエル

キャスト

シルヴィア・ピナル
エンリケ・ランバル
ルシー・カジャルド
エンリケ・G・アルバレス

受賞歴

第15回カンヌ国際映画祭
FIPRESCI賞(国際映画批評家連盟賞)

「皆殺しの天使」予告編

皆殺しの天使の画像

皆殺しの天使の動画