映画ナタリー

エル・スール

エル・スール

エルスール
原題:EL SUR

解説

闇の中で時計の音がする。夜明けに少女エストレリャは父の思い出をたどり始める。家の風見のカモメはいつも南(エル・スール)をさして動かなかった。父は霊力のある振り子を使って水脈を見つけることができた。聖体拝受式の時に一緒に踊った父。父を思うとき、その横顔には謎めいた深い悲しみが影を落としていた……。エル・スール、若い日を過ごし、そしてそこを捨てた父の故郷。娘を通して見た父親の肖像にスペイン内戦の影が浮かび上がる。回想を間にはさみながら、ヒロインの成長と父親の苦悩を、深味のある美しい映像で綴った、静かな感動を誘う作品だ。名作「ミツバチのささやき」以来、V・エリセが10年ぶりに取り組んだ第2作。

上映時間:94分 / 製作:1983年(スペイン=仏) / 配給:フランス映画社

(C) PIA

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