コミックナタリー PowerPush - 映画「ストロボ・エッジ」福士蒼汰(蓮役)×有村架純(仁菜子役)×咲坂伊緒(原作者)鼎談

胸キュンシーンを大いに語る

台本に「壁ドン」とは書いてなかった

──キュンキュンといえば、先ほどの舞台挨拶のトーク(参照:「ストロボ・エッジ」制服姿で挨拶、壁ドンへの本音告白やまさかのBL展開も)で、福士さんは壁ドンについて「リアルでは難しい」と苦笑いされてましたけど。

福士蒼汰

福士 はははは(笑)。そうね。

──昨年から「好きっていいなよ。」に「きょうは会社休みます。」と出演してこられて、まさに“少女マンガ実写化のプリンス”とも言える現状ですし、壁ドンも何度も披露されてきました。実は自分の中では抵抗があったのでしょうか。

福士 「きょうは会社休みます。」では完全に「壁ドンをやる」って前提があったんですけど、今回は言われてもいませんでしたし、台本にも「壁ドン」とは書いてなかったんです。

咲坂 えー! そうなんですか?

福士 「仁菜子を引き止めてちょっと押さえる」みたいに書いてあったと思います。でも自然となっちゃったんです。壁ドンをやってるつもりはなかったのに。

有村 監督も「別にやんなくていいよ」って言ってたよね。

有村架純

福士 そうそう。そのときは壁ドンをやってるとは誰も思わず。仕上がりを見たら、いつの間にかなっていました(笑)。そういう、自然な流れでということが多かったので、そんなに照れることはなかったです。でもあれ(袖をまくる動作)は……。

有村 やっぱり照れた?

福士 普通後ろからいかないですよね。

咲坂 まあそうですね(笑)。

有村 でも女子からするといいなって思いますよね。

咲坂 マンガだと向かい合ってまくるように描いたんですけど、映画だと背後からだったので、後ろからっていうのがいいなあと思いましたよ。

有村 至近距離に顔があったりすると、ドキッとしますよね。

電車でもたれかかるシーンは原作で大事にしたところ

映画「ストロボ・エッジ」場面写真。

咲坂 あと私、仁菜子が、電車で蓮の肩にもたれかかって寝ちゃうシーンが好きで。

有村 私もそこ、好きです! 映画の中では寝てる時間が結構長かったですね。

咲坂 あそこは原作でも大事に扱ったところだったんです。蓮が自分の本心に気付いてしまって、一番彼が葛藤する部分。だから映画でじっくり素敵なシーンにしていただいてうれしかったな。

有村 隣にそっと居てくれるっていう、蓮くんの優しさが出てますよね。

有村架純

咲坂 あと個人的には、麻由香が車で迎えに来て、蓮を助手席に乗せるシーンも好きです。年上の彼女と付き合ってて大人っぽくしなきゃって思ってるのに、結局助手席に座るっていうのが。

福士有村 ははは(笑)。

咲坂 たまらなく好きです(笑)。

福士 俺は原作で、蓮がストレートティーを買ったあと、仁菜子が真似して買って、つかさたちに「え、それいつも買ってなくない?」って突っ込まれるシーンが好きで。映画では最初はなかったんですけど、その話をしたらできあがった脚本に入っていたんです。

──原作が好きだからこその提案ですね。

蓮は原作マンガの中で鎖骨を触る仕草を何度か見せている。探して楽しんでみては。(c)咲坂伊緒/集英社マーガレットコミックス

福士 はい。あと単行本のおまけページで、蓮は胸がキュンとすると鎖骨を触る癖があるというのを見て、それもこっそり実践してみたんです。さっきの腕まくりのシーンで。

咲坂 もう、すごくうれしかったです! 本編の外まで読んでくれてたんだって。

福士 少しでも原作の要素を取り入れていきたいなと思っていたんです。誰にもバレずにやろうと思って、現場のときは監督にも言わなかったんですけど。

有村 さりげなさすぎて、全然わかんなかったよ。

福士 わからなかったでしょ? あのときは。

有村 福士くんから聞いて、「えっそうだったの!?」って。試写で観たら本当にやってたからびっくりしました。

映画「ストロボ・エッジ」

映画「ストロボ・エッジ」

あらすじ

まだ恋をしたことのない、高校1年生の木下仁菜子。ある帰り道の電車の中で、学校中の女子から人気を集める同級生の一ノ瀬蓮と出会う。少しずつ会話を交わすようになる蓮と仁菜子。クールに見える蓮の優しい言動、笑顔に今まで感じたことのない気持ちを感じる仁菜子は、自分が蓮に恋をしていると気付く。しかし、蓮には中学の時から付き合っている年上の彼女・麻由香がいた……。

キャスト・スタッフ
  • 一ノ瀬蓮:福士蒼汰
  • 木下仁菜子:有村架純
  • 安堂拓海:山田裕貴
  • 是永麻由香:佐藤ありさ
  • 是永大樹:入江甚儀
  • 杉本真央:黒島結菜
  • 原作:咲坂伊緒「ストロボ・エッジ」(集英社マーガレットコミックス刊)
  • 監督:廣木隆一
  • 脚本:桑村さや香

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