コミックナタリー PowerPush - 楽園恋愛マンガの楽園が、ここにある。

年3回刊、俊英ぞろいの極上アンソロジー執筆作家17人が参加した総力特集

楽園第11号 / 2013年2月28日発売 / 880円 / 白泉社

第11号では、「ベルベット・キス」のハルミチヒロが「夜をとめないで」を発表、そのままレギュラー陣に加わる。また、かずまこを「ディアティア」シリーズの第3部「ダーリング」がスタートするほか、水谷フーカ「14歳の恋」、木尾士目「Spotted Flower」、犬上すくね「アパルトめいと」、志摩時緒「あまあま」など人気連載もすべて掲載。楽園には基本的に休載がないので、毎号レギュラー作家の作品を欠かさず読めるのがうれしいところだ。このほか第11号では中村明日美子が楽園のイメージキャラクター「楽園くん（仮）」を描くショート3本立てや、「MAMA」（新潮社）の売野機子の連続作品「しあわせになりたい」も登場する。

楽園 | 白泉社

全号クロニクル

楽園は雑誌ではなく書籍扱いで流通しているため、バックナンバーも在庫があるものは書店に問い合わせれば入手可能だ。ここでは毎号表紙イラストを描いているシギサワカヤのコメント付きで、全号の収録作品を紹介。気になる号があった人は、書店にて注文してみては。

某編集長への個人的愛憎はともかく「第1号の表紙という名誉（と胃痛）は一度きり…！」と全力で描きました。右下の猫のカリカリとか。

発行後「女の子のヒザが痛そう…」というご意見ちらほら頂いたのですが、アレは女の子の方がわざとああしてて「膝、汚れちゃったかも…」とか呟いてホテルに誘わせるんです多分。

足コキ表紙？という誤解が一部にある様ですが残念単に風呂で熱くなってきたからへりに足のっけてるだけです。

冬の夜のパーティー会場の片隅で艶っぽく。しかしこの人中は絶対ヒートテックだな……寒そうだな！因みにラフから完成までの間に別作業している時間を抜いても、多分1週間位はかかってしまってます。

2月末発売号だし春っぽく…緑色のうぐいすに薄紅の梅に鄙びた温泉旅館の畳の感触…と、失踪先…いや一度行ってみたいところを…と思ったのですが、調べたら梅の枝によくいるのはうぐいすじゃなくてめじろ！緑色してるのもめじろ！いやあ遠くへ行きたいとか言ってる場合じゃないね、知らないことは身近にまだまだふんだんに用意されているね、と多少反省。

ムチムチおねいさんでえろい買いづらいと困惑させてしまってすみません。しかし発行の半年以上前に「次の夏の号、水着やらんか！」って火急の用とばかりに唐突に携帯へ電話頂いたものだから、えっそんなに強い未来への野望なの…じゃあがんばる…って、つい肉々と描いてしまったのです。

前号はムチムチ水着がムチムチしすぎていたのだろうかごめん今回は露出抑えるよ寒いしね（10月末発売号）ということで着こんだOLお姉さんの金曜夜モリモリ残業しても全然終わらなくて土曜朝。ねむいーねむいーねむーって思いながらの早朝、眠気覚ましに職場からこっそり電話かけて、でも声聞いたら余計に眠くなるし帰りたくなるしもういい明日（日曜）休日出勤する…って帰って寝て起きたら日曜日の夜11時とかたまにありますよね。

この女、笑顔でウフフって言いながらこの後花投げつけてくると思います。楽しいあそび。なお、「相手が男か女かは見てる側に想像の余地があるように、表紙の『手』もしくはフレーム外の『相手』は特に性別を意識させないように描いて」という指示が入っております。「楽園」のコンセプトは何と言っても「恋愛『系』『最先端』」、要するに中央値ではないと！でももし中央値だけしか許されないなら、それは怖いことだと思う。よ。

去年の水着はムチムチが過ぎた…故に今夏は!?「…じゃ、ワンピース型に」ということでやっぱり水着。しかしうっかり青色系にしてしまったあげく腰のスカート状の部分が若干隠れ気味だったため、「あの殺伐とした絵ばっかりしか描かないシギサワカヤがスク水…!!?そんな馬鹿な!!…エエ…!!?……あ、やっぱり違った！フゥ…（安堵）」みたいな、読者さんとの安定の信頼関係。安心しました。