「闇の守り人」原作：上橋菜穂子（偕成社刊） 漫画：結布［コミカライズ］

熱狂的ファンを持つ異世界ファンタジー、満を持してコミカライズ

文化人類学者の顔も持つ上橋菜穂子が、1996年より11年にわたり執筆し、シリーズ10作を発表したファンタジー巨編「守り人」シリーズ。児童文学として出版されたが、幅広い年齢層のファンを持つ人気作で、シリーズ累計360万部を突破している。第1作目「精霊の守り人」は2007年にNHKでアニメ化。また藤原カムイによるコミカライズ版も月刊少年ガンガン（スクウェア・エニックス）にて連載された。

それに続く第2作目「闇の守り人」は、シリーズの中でも特に人気の高い作品。コミカライズはイラストレーターとしても活躍する気鋭のマンガ家・結布が担当する。上橋は今回のマンガ化企画を受けた一番の理由を、「結布さんの絵が好きだったから」と語る。そのコメント全文は、下記よりご覧いただきたい。

上橋菜穂子からメッセージが到着！

　桜の季節があっという間に過ぎて、新緑が美しい季節がやってきましたね。

　新学期を迎えられた方、社会人として4月を迎えた方……日々の暮らしの中に、様々な新しい風が吹いていることと思いますが、拙著『闇の守り人』にも、ひとつ、新しい風が吹くことになりました。

　結布さんという漫画家さんの手で漫画化され、朝日新聞出版刊の『Nemuki＋（ネムキプラス）』という雑誌で、9月号（8月12日発売）から連載がスタートする予定です。

　藤原カムイさんに『精霊の守り人』を漫画化していただき、その格闘シーンの素晴らしさ、水の描写やナユグの描写に驚きましたが、今度は、まだ、とても若い漫画家さんの手によって、『精霊の守り人』のときとは、また、少し雰囲気の違う世界を見ることができそうで、わくわくしています。

　今回の漫画化企画をお受けした一番の理由は、結布さんの絵が好きだったから、です。

　結布さんの絵をはじめて見たとき、その、ふうわりとした、なんとも温かみのある線に、すっかり心を惹かれてしまい、うわ、この人が描くカンバルを見てみたい、と思ったのでした。

　彼女には、ぜひ、鉛筆画の温もりを活かして、カンバルの素朴な暮らしをたっぷりと描いてもらいたい、とお願いしています。いまから、第一回目のネームをいただくのが楽しみでなりません。

　みなさんにも、結布さんが描く『闇の守り人』を楽しんでいただければ幸せです。

上橋菜穂子

※ファンサイト「守り人の洞窟」「夢見る魂の語り部」に上橋が寄せたものを転載。

※楽天Kobo、iBook store、booklista ほかでも配信予定。

「ホーンテッド・キャンパス」原作：櫛木理宇（角川ホラー文庫刊） 漫画：箸井地図［コミカライズ］

霊感アリの大学生と美少女が織りなす青春オカルトキャンパスライフ

舞台は大学のオカルト研究会。怪談もホラー映画も苦手なのに幽霊が見えてしまう主人公の大学生・八神森司（やがみしんじ）は、一浪して入学した大学で、高校時代にひと目惚れした後輩・灘（なだ）こよみに出会う。彼女を追いかけてオカ研に入った八神は、個性豊かな仲間たちと怪奇現象に挑んでいく。

原作は累計30万部を突破し、第19回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞したミステリー小説。作画は「探偵儀式」「ハイリコ」などのコミカライズを担当した箸井地図が手がける。

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「僕僕先生」原作：仁木英之（新潮文庫刊） 漫画：大西実生子［コミカライズ］

美少女仙人とニート青年の旅を描くチャイニーズ・ファンタジー

中国は唐の時代、22歳を過ぎても働かず勉学にも励まず父親のスネをかじっていたニートの青年・王弁は、仙人も敬う大仙人の元へ向かうよう父から命じられる。その大仙人は、一人称が「ボク」の、とびきりかわいい美少女だった。

原作は累計55万部を突破した仁木英之の「僕僕先生」シリーズ。中国の北宋時代にまとめられた「太平広記」に収載されている短い説話を現代風にアレンジしたファンタジー小説だ。コミカライズは「バトル・ロワイアル 天使たちの国境」「イゾラバ！」などの大西実生子が担当する。

「僕僕先生」のキャラクター設定表を公開中！

「殺人初心者 民間科学捜査員・桐野真衣」原作：秦建日子（文春文庫刊） 漫画：瓦屋根［コミカライズ］

「アンフェア」原作者・秦建日子のヒット小説をマンガ化

物語は、主人公・桐野真衣が殺人者と2人でお茶を飲むシーンから幕開ける。リストラ、婚約破棄と、災難に見舞われた主人公は、知人の紹介で民間の科学捜査研究所で働くことに。「危険なんてまったくない」と知らされていた仕事だったが、その実態はまったくの逆で……。

「HERO」「救命病棟24時」「ドラゴン桜」など、数々のヒットドラマの脚本を手がけてきた秦建日子の小説をコミカライズ。作画は「秋葉少年」などの瓦屋根が担当する。